『Canon RF70-200mm F4 L IS USM』は標準ズームと同等のサイズ感を誇る望遠ズームレンズです。EOS Rシステムの特性に合わせて設計したことで、レンズ交換式カメラ用焦点距離70-200mm、開放F値4のレンズとして世界最短・最軽量を実現しました。テレ側を使用する際に繰り出す方式で、ワイド側使用時に長さが最短である119mmになります。一眼レフカメラ用レンズ『Canon EF70-200mm F4L IS II USM』が176mmなので、比較すると32%減と大幅に短縮されました。またLレンズですから画質についても妥協がなく、定評のある『Canon EF70-200mm F4L IS II USM』と同等以上の高画質だと謳われています。手ブレ補正は最大5.0段分と強力なのに加え、EOS R5/R6といったボディ内IS搭載のカメラと組み合わせることで、最大7.5段分の手振れ補正効果があり、撮影の幅を広げてくれます。最新のAFシステムを採用したことで、焦点距離や被写体距離を問わず高速で高精度なピント合わせが可能です。最短撮影距離はズーム全域で0.6mと『Canon EF70-200mm F4L IS II USM』の1mからこちらも大幅に短縮されました。今回は『Canon EOS R6』に組合わせて撮影してきました。
花粉がたくさん落ちている椿がありました。濃いピンクの花びらに黄色い花粉が鮮やかです。花粉を落とした犯人はおそらく近くを飛んでいたハチ。これを撮っているときもずっと羽音がしていましたが、不思議と刺してきたりはしませんでした。きっと私がハチの縄張りに入ってしまったのでしょう。200mmより大きくしたかったので1.6倍クロップ撮影して、すぐに退散しました。
春ですが冷たい風が強く吹く中を歩きます。視線を感じたので横を見やると、この部屋の住人がこちらを見ていました。外に出たいのか、外を眺めるのが好きなのか。家猫だったら後者が多いように思いますが、この子もきっとそうである気がします。
フラットな光でしたが望遠レンズらしい圧縮効果を使って立体的に捉えました。風に吹かれている髪の一本一本まで解像していたり、敷石が綺麗にボケていくのを見ると、よいレンズだと改めて感じます。
カンガルーポーという植物です。別名はキャッツポー。ポー(paw)は動物の手や足のことなので、カンガルーの手(猫の手)という意味です。この名前を知ったときには響きの可愛さにビビッときてすぐに覚えました。毛のようなものが生えているのも動物のようで愛着が湧きます。
ドーベルマンでしょうか。屈強な四肢を持つ番犬が凛々しく守っています。奥にいる白い小さな子たちは暢気なもので、その対比が面白いと感じシャッターを切りました。
職場訪問をしてスナップ。……ではなく、こちらはフィギュアです。よく見れば関節が明らかに人のそれとは違うのですが、布の服を着ていたり周囲も細かく作り込まれていることで、世界観ができあがっています。70-200mmはそれを切り取るのにちょうどいい長さです。
元気に走っているスポーツ集団がいました。よく見るとTシャツの背中に「パネェくらい陸上部最高」などと書かれており、自分が打ち込んでいることを最高と高らかに言えるのは幸せなことだと清々しく感じました。
フリースタイルキックボードの技をかっこよく決めているところを、背景がシンプルになるように切り取りました。曇り空で影があまりできなかったので、体勢の面白さが際立ちました。こういう写真はポスターサイズに引き伸ばして飾ってもいいかもしれません。
ハリセンボンの目は黒いものだと思っていました。実際に見てみると青や緑が混ざった色をしており、なんとも綺麗で見とれます。エアーポンプから立ち上がる空気の泡を白い丸ボケにして脇役に添えます。
このお店の特製オムライスは2種類。今回はトロトロタマゴとデミグラスソースのオムライスを選びました。当レンズの焦点距離は70-200mmですが最短撮影距離が60cmですから、席に座ったままバリエーション豊かに撮影できました。
小型・軽量Lレンズ
これまでの望遠ズームLレンズと一線を画するサイズ感に衝撃を受けました。斜めがけしたボディバッグに突っ込んで、使いたい瞬間にさっと取り出して景色を切り取る。AFも速いのでそんなスナップシーンにもピッタリのレンズでした。ミラーレス一眼の小さめボディとの相性抜群です。小さくてもLレンズですから画質や操作性、堅牢性も妥協はありません。特に画質は周辺部まで高精細、かつ、アウトフォーカスも自然な表現で好印象でした。当レンズを一度使うと、重いレンズや描写が優れないレンズに戻るのは難しくなります。ぜひお手にとっていただきたい一本です。
Photo by MAP CAMERA Staff