「フルサイズミラーレスの新標準」と謳われた『EOS R6』の後継機『EOS R6 Mark II』がついに登場です。『EOS R6』は5.1K動画オーバーサンプリングでしたが『EOS R6 Mark II』はEOS R3同様の6Kオーバーサンプリングプロセッシングを採用。従来の「120p」はもちろんフルHD/180Pハイフレームレート動画が撮影可能に。さらに一回の動画撮影時間が「29分59秒」から最大6時間と大幅に向上し長回しやドキュメンタリー撮影にも安心して使えるようになりました。
Canon Log 3(10bit)にも対応し、より本格的な撮影も可能になった『EOS R6 Mark II』。今回は、新しく搭載されたCanon Log3の機能も使いながら撮影を行いました。全編6Kオーバーサンプリング4Kで撮影された映像作品を、ぜひお楽しみください。
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今回まず最初の舞台は神奈川県横須賀市と逗子市の間に位置する山にある「鷹取山」。展望台から見渡せるパノラマ景色、巨大な磨崖仏(まがいぶつ)と切り立った岩壁を利用したクライミングスポットとしても有名です。低山として気軽に登れるハイキングコースとしても人気だそうで、平日でも各所で思い思いに山を楽しむ人たちで賑わっていました。
今回三脚機材も持ち込んでの撮影ということで定番のハイキングコースからは外れて追浜駅の往復だけで登ってきましたが、運動不足の筆者にとっては良い運動も兼ねた楽しい道のりでした。切り立った岩壁はとても迫力があるので、興味がありましたらぜひ一度足を運んでみていただければと思います。
明暗差があり空のハイライトが白飛びしてしまいそうだったので、『EOS R6 Mark II』で新たに対応した「Canon Log3」を使用して撮影しました。動画内では徐々にカラーグレーディング後の画にスライドさせています。
雀の重みでフェードアウトしていく過程が面白かったので本カットを採用しました。こちらも先ほどと同じく「Canon Log3」の画から始まりグレーディングした画にスライドさせています。ススキが白飛びしてしまわないように調整しています。
鷹取山はいくつかコースがあり、今回筆者は追浜方面から入りました。神武寺方面から向かいたかったのですが事前情報で少し険しい箇所があるということだったので断念。三脚など持っていないときに改めてそのコースから行ってみたいと思います。この切り立った岩壁は追浜駅から鷹取山に登ったすぐのところにあります。こんな岩壁が見れる場所が近くにあるということに驚きました。このカットは「Canon Log3」で撮影しグレーディングをしています。
今回メインで使用したレンズ『RF24-105mm F4L IS USM』の描写力に驚かされました。ちなみにこのカットは「Canon Log3」は使わずに撮影したのち調整をしています。Log撮影をしなくても十分に美しい画を見せてくれます。
遠くに見える江の島と富士山とその前を横切っていくヘリコプターとヨット。ここから舞台は神奈川県逗子市へ。とても風が強い日に行ってきたので三脚の微ぶれとの戦いの一日になりました。
バスに乗り「しおさいこみち」へ。細い一本道を抜けるとそこはもう海という素敵な道です。他にも「こみち」があることを後から知ったので次回は「こみち」を制覇しようと思います。
動画内では「Canon Log3」を使わずに撮影したカットと使用したカットを載せています。道のトーンを上げようとすればすぐに海のハイライトが白飛びしてしまうシチュエーションなので、このようなシーンでは「Canon Log3」がとても重宝すると思います。
今回望遠レンズとして使用した『RF70-200mm F4 L IS USM』は三脚座のない望遠レンズなのでレンズ交換もスムーズに行えたのはとても大きな利点だと感じました。写りもとてもシャープでコンパクトで文句のつけどころのない一本です。
今回ピクチャースタイルやホワイトバランスは全てカメラ任せにしていましたが、夕暮れ時の色の美しさに感動しつつ撮影していました。特に何か手をつけなくても理想通りの色を出してくれるというのはとても信頼の置けるカメラだと思います。難しいことは一旦考えずにこのカメラで撮れる美しい映像を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Canon Log3を筆頭にフルHD/180Pのハイフレームレート動画。HDR PQ動画(10bit)や6K/3.7KのRAW動画外部記録など本格的な動画撮影にも対応できるカメラになった『EOS R6 Mark II』は初めてでも使いやすい操作性など、すべての人に開かれた動画性能を実現しました。動画機としての『EOS R6 Mark II』にもぜひ注目してみてください。
Movie by MAP CAMERA Staff