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710:『LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture』

710:『LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture』

2021年08月12日

絞り:F2 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:64 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

マイクロフォーサーズ用超広角レンズ『LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture』が発売されました。ラオワには同焦点距離、同開放F値のものが既にありましたが、”Auto Aperture”を冠する当レンズは優れた光学系統はそのままに新たに電子接点が搭載されたバージョンです。それによりカメラ側から絞り値を設定したり、撮影データをEXIFに保存できるなど使い勝手が向上しました。7.5mmというと35mm換算で15mm相当ですから、広大な風景や星景、巨大な建築物なども写すことが可能です。開放F値2と大口径であることも撮影の幅を広げるでしょう。また重量が150gほどと非常に軽量なため、ドローンでの映像撮影などにも適しています。今回は同じくコンパクトな『OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III』に付けて撮影してきましたので、フォトプレビューをぜひご覧ください。

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:64 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

超広角レンズは建物全体を撮れますが、建物の内側を広く撮るにも向いています。決して広くはない螺旋階段の内側全体を収めることができました。螺旋階段は人気の被写体で、上から撮ってもよし、下から見上げるもよし。コントラストが強めに出る当レンズの特性を活かし、階段の先が空へと抜ける様を捉えました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:64 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/1250秒 / ISO:64 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

カフェで斧が売られているのが目に留まります。それもカウンターの一番目立つ位置に陳列されていたのです。大きな窓から入った外光が斧へ注がれ、銀色の刃に反射して輝く様子が、どこか海外の古いホラー映画を想起させます。現代の日本の街中でこのような光景に出会うとは驚きです。

 

絞り:F6.3 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

こちらを照り付ける太陽を入れてシャッターを切ったところ、面白いゴーストが出ました。まるでその半円のゴーストが不思議な力で人を引き寄せているよう。よく見ると光芒のひとつが鳥に向かって伸びてもいます。映画のワンシーンのような非日常性のある写真になりました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

鳩の集団がこちらを目がけて跳んできました。正確には鳩の進路に筆者が入ってしまったのでしょうが、勢いに圧倒されます。とっさにカメラを構えシャッターを切り続けたところ、超広角レンズのおかげで飛んでいるたくさんの鳩をひとつの画面に収めることができました。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:400 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

移動中、駅の高架を通った時に六角形がたくさん並んでいる光景が目に飛び込んできました。単焦点、そして超広角ということであとは自分の足で心が動く場所を探していきます。一番手前の鉄骨にグッと寄り、奥まで万華鏡のように幾何学模様が並ぶ場所を見つけてシャッターを切りました。

 

絞り:F9 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

絞り:F8 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:200 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

普段は人の目で見ることの出来ない世界。リアルをフィクションに落とし込むような不思議な体験です。都心のオフィス街、ビルの森の中に突如現れる鳥居。全く違う雰囲気を纏う建築物が空に向けて集まっている姿を超広角で幻想的に収めました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:100 / 使用機材:OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III + LAOWA 7.5mm F2 Auto Aperture

 

視界のすべてをドラマチックに切り出す

人の視野角は状況により変わると言われていますが、そのおおよその見える範囲のスナップを楽しむのに適したレンズだと思いました。もし反射的にシャッターを切ったとしても、注目していた主題はしっかり押さえつつ、撮影時には気付かなかった出来事も同時に記録されることで面白い化学反応が生まれることがあるのです。もちろん向き合って端から端まで綿密に計算して撮ることも可能ですから、楽しみ方の幅が広がるおすすめのレンズだと言えます。ぜひお試しください。

Photo by MAP CAMERA Staff

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