インスタントフィルムカメラやコンパクトデジタルカメラから始まった筆者の写真生活。今ではゴロンと大きなカメラを毎日のように持ち歩くような人間になった筆者が、久しぶりに手にしたコンパクトデジタルカメラ。もはやこの言い方すら時代には当てはまらないのかもしれません。最新世代のVlogカメラ、『SONY VLOGCAM ZV-1 II』で撮影に行ってきました。このカメラの特徴はなんといっても18mm超広角(35mm判換算)という異例の広さからスタートするズームレンズを搭載しているということ。セルフィーやVlogを撮るにもこれだけ広いと撮りやすいですし、テレ端の50mm相当でボケ感のある写真を撮ることも可能です。そして充実した動画撮影機能。印象的な映像を楽しめる「シネマティックVlog設定」では映画館で目にするような横長(2.35:1)のシネマスコープサイズと映画でよく使われるフレームレートの24fps設定の撮影をタッチ一つで楽しむことが出来ます。機能のこだわりも凄く、5つの「Look(ルック)」と4つの「Mood(ムード)」を組み合わせることで、手軽かつ本格的な映像作品を自分だけで撮影することが出来ます。美しい4K画質での記録はもちろん、スローモーションや、クイックモーション撮影、歩きながらのブレも抑える電子式手ブレ補正機能「アクティブモード」などフットワークの軽い撮影ができるカメラに仕上がっています。今回はロケ撮影と静止画撮影の二回に分けて撮影に行ってきました。手のひらシネマティックな一台、その写りぜひご覧ください。
今回は、アクティブな『SONY VLOGCAM ZV-1 II』の良さを身をもって体感するために、屋外ロケ撮影を行いました。ソニーのコンパクトデジタルカメラとして人気のRX100シリーズと比べ、どのような魅力があるのかさっそく撮影してまいりましたので動画からご覧ください。
屋外ロケ撮影とはまた別の日。当日は注意報が出るほど雨の強い日で、どうしたものかと悩んだ末思いついたのは室内をメインにした撮影。この時期は特に雨の日の撮影機会が多くなる時期ですが、そんなときでもしっかりと写ってくれる『SONY VLOGCAM ZV-1 II』の静止画もお楽しみください。
ワイド端18mmは想像以上の広がりで奥行きのある細長い廊下をより印象的に写してくれます。シャッタースピードもかなりの低速でしたがコンパクトなおかげで手振れすることなく撮影できました。この広い画角でまっすぐ道を歩くだけでも動画なら迫力があって面白い画が撮れると思います。
『SONY VLOGCAM ZV-1 II』の特長は動画機能にあることは間違いないのですが、雨に濡れた葉の質感や締まった黒のトーンなど撮って出しでここまで画を追い込むことが出来る1インチセンサーと専用設計されたレンズの描写力も素晴らしいものでした。
どの焦点距離でも良い写りです。蛇口のはっきりした輪郭線と立体感やシンクの光沢など細かなところの描写もしっかりしています。
ごちゃっとした狭い空間など大きなカメラでは諦める場面でも、片手でサクっと撮れるコンパクトさはやはり大きな長所です。
ISO3200でこのクリアな画が出たことに正直なところ驚いてしまいました。拡大して見てもノイジーな部分もなく、高感度のノイズ処理も非常に優れている印象です。
テレ端開放で撮影をしています。画面中央から暗がりに向かう光の加減や花びらの立体感に目を奪われた1枚。これだけ写るなら動画も静止画もこれ一台でいい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Vlogも超広角で
18mmの超広角を手軽に撮れるカメラというだけでも驚くべきことですが、S-Log3のガンマカーブ、S-Gamut3.Cineのカラーモードなどこだわりの機能を搭載したり、「背景ぼけ切り換え」や「商品レビュー用設定」など難しい工程をボタンひとつで簡単に設定できたりと動画を撮る層に幅広く支持を得られるカメラが誕生しました。日常のなんでもない時間をまるで映画みたいに撮れる「シネマティックVlog」もとても楽しい機能です。「ワンランク綺麗に撮りたい」「こだわりのある映像にしたい」「難しそうな動画を気楽に、簡単に撮ってみたい」という要求を満たしつつ、さらにその先のステップまでカバーできる『SONY VLOGCAM ZV-1 II』。どんな層にもおススメできる一台です。ぜひ日常の傍らに。
Photo by MAP CAMERA Staff