『FUJIFILM フジノン XF50mm F2 R WR』は長さ約6cm、重さ約200gという小型軽量の大口径単焦点レンズです。どこへでも持って行き、気軽にスナップやポートレートなどの撮影を楽しむことができます。軽いのに外装が金属製なのもポイントで、高級感を演出すると共に堅牢性も高められています。さらに防塵・防滴・耐低温構造ですから、アウトドアシーンでも安心して携行することができます。また独自に開発された X-Trans CMOS により、小型ながら高い解像性能を誇ります。『FUJIFILM X-T4』と組み合わせて撮影してきましたので、フォトプレビューをどうぞご覧ください。

古い銭湯。窓の曇りガラスを通った優しい光が差し込みます。富士山のペンキ絵に美しい光のグラデーションがかかっています。

なかなかに瓶の質感をうまく表現できていると思います。ピントが合っている瓶は表面の汚れも如実に写し取られていて、奥にある瓶は滑らかにボケながらもガラスらしく輝いています。

灯りのない調理室から外を見ます。窓にはめられた細い格子がエレガントです。手前にある調理台は外の光をよく反射して美しいです。

階段のある壁に絵が掛けられていました。踊り場にある窓がちょうど映り花を添えつつも、絵画の人物の顔は隠されてしまうことなく、どんな方なのだろうかと思いを馳せます。

和室に陽が降り注いでいました。そこに襖があることで、光が描く模様が画一的にならず面白味を感じられます。角度ひとつひとつが美しく、この和室にマッチしています。

庭の木に黄色い実がなっていました。この机で仕事なり勉強なりしていれば、自然とその黄色い実が目に入り季節を感じることでしょう。使い込まれた机の表面は光沢を帯びて、木の葉や実を映し出しています。

こちらは古い旅館です。奥に長く続いており、向こう側の扉も開いていることから、季節の風が建物の中をスーッと通っていきます。当時の人も同じように風を感じたのではないでしょうか。

軽快な中望遠レンズ

このレンズを一言で表すならば「軽快」。気になった景色を素早く切り取ることができます。リズムよく撮っていけて携行性にも優れているとなると、いつでもどこでもシャッターを切ることを楽しみたくなります。金属の手触りも心地いいです。素直な描写も相まって、毎日持ち歩けるパートナーとしてピッタリです。ぜひお試しください。
　
Photo by MAP CAMERA Staff