

コーティングの施されていない大口径レンズと対峙すると、吸い込まれるような不思議な感覚に陥るのは私だけだろうか。 1936年にデリバリーが開始され、僅か6000本余しか製造されなかったハイスピードレンズ。 Xenonという名前からお分かりになる方も多いだろう。同じドイツにある名門光学メーカー、シュナイダーから供給を受けたレンズである。

写真全体にかかるフレアがなんとも美しい。被写体によっては癖が目立つボケも、独特な世界観を演出する助力となる。




豊富な階調表現に驚かされながら、歪な6角形の絞りをF1.5まで開け、光を探す。


ダブルガウス型でありながら、F1.5という開放数値を誇るXenonの光学設計は、シュナイダーに在籍していたトロニエ(Tronnier)博士の手によるもの。ツァイスが誇る銘玉Sonnarと、“明るさ”を巡る戦いを繰り広げた歴史を持つ希少なレンズ。出会いがあれば是非味わっていただきたいと思う。
Photo by MAP CAMERA Staff




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