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LEICA M11

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1500秒 / ISO:64 / 使用機材:LEICA M11 + ズミルックス M28mm F1.4 ASPH. (※1.3倍デジタルズーム使用)

 

M型ライカが登場してから今年で68年。『Leica M3』より続くMのナンバリングは遂に“11”まで刻まれました。今回は世界中が注目する新たなM型ライカ『Leica M11』のご紹介です。

誰しもがライカと認識できる伝統的なデザインを継承しつつも、ベースプレートの廃止や電子シャッターの搭載など様々な進化が盛り込まれた『Leica M11』。その中でも6030万画素の裏面照射型CMOSと画像処理エンジン・LEICA MAESTRO IIIの組み合わせによる画作りが気になるところでしょう。早速実機による撮影をしてきましたのでご覧になっていただければと思います。

 

【今回使用した機材はファームウェアがベータ版での撮影の為、画質が最終版と異なります。予めご了承ください。】

まずは冒頭の編み込まれた椅子のカットから。右側より光が射してハイライトとシャドウが混じり合う、なかなか露出に悩まされるシーンです。ピント面の先鋭さもさることながら、注目していただきたいのが階調表現の豊かさ。現像時にシャドウ部を持ち上げるなどせず、ほぼストレートで出た画になります。高画素と相反するダイナミックレンジの狭さは感じられず、ライカ特有の色づくりも相まって美しい一枚となりました。

続いて2枚目のモノクロ写真。工事現場の塀に信号機の影が落ち、その隣にあった細い出入り口に人が入ったタイミングでシャッターを切りました。実はこのカット、新機能である1.3倍のデジタルズームを使用して28mmの画角を約36mmにして撮影した写真になります。限られたレンズを持ち歩いてスナップするM型ライカにとって、焦点域の穴を埋めてくれる魅力的な機能だと思います。

絞り:F8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:64 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

撮影したのは大雪の翌日。道中も含め何度か訪れたこの場所も、雪化粧によって普段とは違った景色に見えました。雪は絵になると思う反面、明暗差がより強くなりカメラには厳しいシチュエーションになるのも事実。そんな状況下でも『Leica M11』は流石と思わせる画を生み出してくれます。白飛びせず雪の粒状まで写し出すハイライト部、そしてディテールを残しつつ少し青味を感じるシャドウ部には『Leica M9』のCCDセンサーを思わせる色合いだなと思ってしまいました。この写真はクリックした拡大画像をフルサイズである9528×6328pixelで掲載してあります。通信環境の良い所で是非ご覧になっていただければと思います。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/180秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

リバーサルフィルムを彷彿とさせるような鮮やかで質量を感じるような色の厚み。フィルムからデジタルに代わり、色もカメラで作るようになったわけですが、写真に対する考え方が各メーカーの色に現れていると思っています。その中でも『Leica M11』は皆が思う「ライカの色味」を出してくれる機種だと感じます。

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

今の季節は斜光が美しく、影を意識した写真を撮りたくなるもの。本機のダイナミックレンジは最大15ストップあり、豊かな階調表現はモノクロ写真にした時の相性も抜群です。

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:64 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

水面に映る光と波紋、そして水の透明度。明るい印象になるよう、露出を少しオーバー気味で撮った一枚なのですが、まるで中判カメラで撮影した写真のような印象を受けました。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:400 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

M型ライカを手にすると良い光を探す感覚が敏感になるように感じるのは私だけしょうか。暗がりの中にあるランプシェードの僅かな光を見つけ、シャッターに収めた一枚です。階調の豊かさはもちろんですが、この写真で驚いたのは解像感。やはり4000万画素機である『M10-R』よりも本機の方が先鋭な写りに感じます。この写真もクリックした拡大画像をフルサイズである9528×6328pixelで掲載してありますので是非ご覧になっていただければと思います。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/750秒 / ISO:200 / 使用機材:LEICA M11 + アポズミクロン M50mm F2.0 ASPH.

 

Kasyapaの撮影では様々な被写体を撮ることを心がけているのですが、それぞれが持つ質感、色、光の解釈が本当に素晴らしい。数値性能だけでは測れない『Leica M11』の魅力を感じることができました。

 

絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M11 + ズミルックス M90mm F1.5 ASPH.

 

 


 

 

 

 

 

継承と革新と、変わらない確かなもの。

M型ライカ史上最高の解像力、高速・無音の撮影を可能にした電子シャッター、より感覚的な操作が可能になったUI、そして変わらないレンジファインダー機としてのアイデンティティ。最新のデジタルテクノロジーを取り入れつつもM型ライカの持つアナログな部分との調和がとれた『Leica M11』は、これからの時代を担うM型にふさわしい一台だと感じました。

生み出される写真は「高画質」という一言では語れない深みのあるもの。多くの写真家やライカファンから愛された『Leica M9』を彷彿とさせる色表現も含め、本機で撮影した写真の印象はスペックシートの数値では表せられない魅力的なものです。

ライカで撮った写真は、ライカでしか撮れない。様々なカメラを使用する中でライカを手にした筆者がいつも思う言葉です。M型ライカの新たな歴史を切り開く『Leica M11』。二度と訪れないその瞬間をこのカメラで収めてください。

 

Photo by MAP CAMERA Staff

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