絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
コーティングの施されていない大口径レンズと対峙すると、吸い込まれるような不思議な感覚に陥るのは私だけだろうか。
1936年にデリバリーが開始され、僅か6000本余しか製造されなかったハイスピードレンズ。
Xenonという名前からお分かりになる方も多いだろう。同じドイツにある名門光学メーカー、シュナイダーから供給を受けたレンズである。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:600 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
写真全体にかかるフレアがなんとも美しい。被写体によっては癖が目立つボケも、独特な世界観を演出する助力となる。
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
程度の良い個体であれば解像力は十分。ノンコートの大口径レンズということもあり、決してオールラウンドで使いやすいとは言いがたいが、上手く付き合えばきちんと応えてくれる。じゃじゃ馬という形容が良く似合うレンズだ。
絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:400 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
絞り:F1.5 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:800 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
豊富な階調表現に驚かされながら、歪な6角形の絞りをF1.5まで開け、光を探す。
絞り:F2.0 / シャッタースピード:1/60秒 / ISO:1600 / 使用機材:LEICA M Monochrom + Leitz Xenon 50mm/f1.5
ダブルガウス型でありながら、F1.5という開放数値を誇るXenonの光学設計は、シュナイダーに在籍していたトロニエ(Tronnier)博士の手によるもの。ツァイスが誇る銘玉Sonnarと、“明るさ”を巡る戦いを繰り広げた歴史を持つ希少なレンズ。出会いがあれば是非味わっていただきたいと思う。
Photo by MAP CAMERA Staff