StockShot

  • タグ一覧
  • 検索

プロカメラマンによるライカトーク『5人のライカ』~第一部『旅とライカ』Part.2~

「5人のライカ」イベントレポート
第一部「旅とライカ Part.1」 第一部「旅とライカ Part.2」 第一部「旅とライカ Part.3」
第二部「ライカトークバトル Part.1」 第二部「ライカトークバトル Part.2」 第二部「ライカトークバトル Part.3」

◆さて、ここからはコムロミホ氏による「旅とライカ」をお聞きします。

私も海外にライカを持っていくことが多いんですけれど、ライカ以外のカメラも普段は使っています。色々と使ってはいるのですが、旅に行くときはやはり佐藤さんと一緒でライカを持って行く機会が多いですね。

人物もライカで撮影したりするんですけど、私が魅了されて撮影をしているのは香港なんですよ。

◆香港の魅力を語っていくコムロ氏。

コムロ氏の話によると、香港は23区内ほどの広さに700万人も住んでいるとのこと。

そのため、街中にも人がたくさんいるので被写体との距離がとても近く、臨場感のある写真を撮ることが出来るのだそう。

コムロ氏の話を聞いて実際に香港に行きたくなったのは、きっと私だけでは無いはずです…。

(ライカは小さいので)被写体にぐっと寄ってもカメラの存在にあまり気付かれることなく、自然な表情を撮ることが出来るんです。

◆普段はライカM9を使用していると語るコムロ氏。

と、ここで佐藤氏が「それも香港で買われたんですよね?」と限定モデルのライカに注目されました。

そうなんです! これはタイで70台限定のパンダっぽい白と黒のリミテッドになるんですけれども。

実はこれ、白と赤のモデルもあったんです。そっちもおもちゃっぽくて可愛かったんですけど、でもこんな高いのにおもちゃっぽいのもなあ…と思ってこっちの色にしました。(笑)

 
でも香港だとライカ持ってる人多いですよね。ライカのお店もいくつかありますし。
 
ありますね。オールドレンズがたくさん売っているところもあったりとか。

あとは、マウントアダプター屋さんがあるんですよ!ML変換のアダプターが700円(!)で売っているところがあって。で、マウントに合わないとそれに合わせて削ってくれたりする。

そういうところで買ったこともあったんですけど、絞り込んで撮影をした時にゴミが無数に写っていたことがあって「なにかな」と思ってセンサーを見たら(アダプターの)削りかすがみっちりセンサーに付いていたことがありました。(笑)

◆話の中で、最近発売されたばかりの『TECHART マウントアダプター LM-EA7』(香港製)も話題に出ていました。

やはり香港はカメラに興味のある方が多いようです。

その後、話はコムロ氏の普段よく使うレンズの焦点距離の話に。

『50mmしか使わない』と力強く話すコムロ氏。なんでも、50mmの見た目に近い遠近感と立体感がお気に入りなのだそう。

広角になると被写体全体を写すことは出来るんですけど、私にはちょっと弱く感じてしまうので…。

私はやっぱり50mmで何か部分的に切り取るということが多いですね。

こういったシーンでも全体を写すのではなくて、50mmなりの圧縮効果を生かしながら、タクシーがたくさんある感じを出して撮影をします。

50mmって本当に使い勝手が良くて。被写体にぐっと寄れば望遠的にも使えますし、被写体が遠ければ広角的にも使えますし。 自分で足を使って距離をかせぐというのがすごく好きなので、50mmは凄く私にマッチしますね。

 
旅行って大体2本持っていく人が多くて。21mmと50mmという組み合わせか、35mmと75mmという組み合わせか。その選択が永遠のテーマみたいな。だいたい行ったり来たりするんですけど。

ちなみに僕は最近21mmと50mmを持っていくことが多いです。

 
75mmは使うんですか?
 
75mmは持って行くんですけどなかなか使わないですね。
3年に1回くらい思い立って75mmのズミルックスを買って、売って、のループをずっと繰り返してます。(笑)

だんだん使っていくとズマリットでいいんじゃないかという気持ちが出てきて、結局安い中古のズマリットで落ち着いたりすることもありますね。

Rレンズも結構銘レンズが多くて、実はSL(Typ601)が登場してからRレンズの中古相場が上がりつつあるっていう。色々面白いレンズがありますからね。

 
ライカSL(Typ601)にもし付けるのであれば、MレンズとRレンズのどちらがおすすめですか?
 
コンパクトさもありますし、Mレンズが買えるのであればMレンズの方が僕は好きです。画質そのものはそんなに変わらないと言われていますけど。
 

◆香港は移り変わりが激しく、数年の間にがらりとその風景を変えてしまうこともあるのだそう。

コムロ氏は、スナップを撮り続けている理由についてこんな風に語っています。

その時にあるものだったり、今残っているものをより印象的に残したいなというのが私がスナップを撮る理由、私がカメラを持ちたい理由なんじゃないかなというのが香港を撮影して凄く思いました。

(佐藤さんも)色々なところに行かれているので、こういったことってあるんじゃないですか?

 
そうですね…。往々にしてやっぱり無くなっていたりとかもあったりしますけれど。

香港みたいに移り変わりの激しい街は、やっぱりスナップのしがいがあるというか。

◆そして最後に、コムロ氏が主催している「ライカ会」を通してコムロ氏が感じたことを語って下さいました。

私、「ライカ会」っていうライカのオールドレンズやライカのカメラを使っている方で集まって、飲んで喋ってポートレートを楽しむ会というのをやっているんですけど、会うと皆すぐ仲良くなるんですよ。その時に、「ライカって凄く団結力のあるカメラだな」って思いました。

ライカというカメラを持って、素敵な写真が撮れるようになったというのもあるんですけど、ライカを持つことによって仲間ができたんです。その時に、ライカは凄く魅力のあるカメラだなと思いました。


[ Category:etc. | 掲載日時:16年10月05日 10時16分 ]

新規会員登録
マップカメラのおすすめイベント

BlackFridaySALE 先取/下取交換15%UP

RECOMMEND

PAGE TOP