Panasonic LUMIX GH5 インタビュー【Part 5】
4:3用アナモフィックレンズを使用すれば、シネマスコープサイズへの編集・再生が可能になる「アナモフィック(4:3)モード」を搭載しています。 4Kと同等の画素数で、4:3で撮影した動画を専用ソフトでシネマスコープサイズに編集することで、4K画質の高精細をそのままに、美しいシネマスコープサイズの映像として残すことができます。 |
|
私もここまでの深淵には個人的に立ち入ったことがありませんが、アナモフィックレンズのアダプターなどが一部の方々の間で大ウケしているのは存じておりました。 やはり2.39:1の圧倒的なワイド感にカメラ自体が対応するのはすごいですね。こういったマニアック?というと語弊がありますね、先進的な楽しみ方をされている方々の情報をきちんと収集されているのだな、というのが実感できます。 |
|
もちろん4:3で横幅をギュッと押し込めたような記録になりますので、それを2.39:1で楽しむには専用のソフトでの編集は必要です。 4K解像度を活かして引き延ばしても非常に高精細なワイド映像をご堪能頂ければと思います。その他にも動画撮影に役立つようなサポート機能を多数搭載しました。 |
|
ゼブラ表示(白とび警告)や、ピーキング機能は最近の動画が得意なカメラには採用されはじめましたが、「波形モニター」や「ベクトルスコープ」はモニタリング用の機材、あるいは編集ソフトの中でしか見たことがないです。
|
|
いろいろな開発が進んでいく中で、「イケるな」と思ったものはすべて機能として実装しております。 |
これ注目してました! 通常のマイク端子接続の機器では静かな環境下で「サーッ」というホワイトノイズがどうしても気になってしまい、XLR端子のマイクをPCMレコーダーに接続して収録、カメラ内の音声と編集時に差し替えておりました。 |
|
やはりクリーンな音声を得ようと思えばXLR端子のようなバランス入力が不可欠です。 4K動画が撮影できるようになると、今度は音声がそれに見合ったレベルで収録できていないと臨場感が欠けてしまいますから。 そういった意味で、この製品はとことん開発陣と煮詰めて造った自信作となっております。 |
|
外部マイクにファンタム給電が可能なのにアダプター自体の給電はプラグインパワーでカメラからとれるという、かなり使い勝手のよい製品ですね。ただ、せっかくのバランス入力の音声がカメラへの入力でアンバランス入力になってしまうといったことはないのですか?
|
|
それでは意味がないので、接続には非常に工夫を凝らしました。ホットシューの接続端子を増設してしまうのが早道なのですが、今回はそれはあえてせずにホットシューの端子はそのまま信号を取り込めるように仕上げました。 あまりに高価になってしまうとお客様の手に取って頂けませんので、開発上はかなりの苦労がありました。 |
音声については、もうひとつ拘りの機能を紹介させてください。 GH5ではカメラ内部の動作音の録音を抑える、ノイズキャンセリングマイクを内蔵しております。 どういったものかと言いますと、音声収録用のステレオマイク入力(L・R)のチャンネルに加えて、カメラの内側を集音するマイクを搭載しております。 これにより、カメラ内部で発生する動作音や、レンズ動作音などのノイズを専用チャンネルで収録します。 |
|
そして、それをLRチャンネルから間引くことでノイズキャンセルを行っているということですね。 やり過ぎじゃないですか?笑 |
|
本当にGH5には可能性のある限りを詰め込ませて頂きました。 |
お話を伺うことでパナソニックさんの開発技術の高さがとてもよく理解できました。 |
|
ありがとうございます。カメラメーカーとしては最後発ではございますが、お客様に選んで頂けるような性能、品位、満足感を得られるようなカメラに仕上がったのではないかと感じております。
|
|
最後に、このカメラをご検討中の方、これから検討対象に入れて頂く方のためにもメーカーさんとして一言頂けますでしょうか。
|
|
パナソニックが有する開発技術力を結集いたしましたGH5。写真家の皆様、ビデオグラファーの皆様のご期待に、高い次元でお応えするカメラ性能を実現できたと感じております。 日頃よりLUMIXをご愛顧くださっているお客様も、GH5に関心を持ってくださっている方も、是非とも手に取り、そのポテンシャルを体感いただければ、と思います。 |