
関東もとうとう梅雨明けとなり気温も日差しも夏本番となりました。
この時期の撮影の際には十分な対策を心掛け、水分補給や途中での休憩を挟むようにしています。
今回使用したレンズはCanon RF85mm F2 マクロ IS STM。
2020年10月に発売した本レンズの主な仕様は下記のとおりとなります。
- レンズ構成:11群12枚
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最小絞り:29
- 最短撮影距離:0.35m
- 最大撮影倍率:0.5倍
- フィルター径:67mm
- 最大径×長さ:φ78.0×90.5mm
- 質量:約500g
開放ではふんわり柔らかく、少し絞ればカリッと鋭利な描写にもなる本レンズをCanon EOS R6 Mark II ボディに装着して、真夏の植物園へでかけてみました。この記事ではRF85mm F2 マクロ IS STMの魅力を3つに絞って作例多めにご紹介したいと思います
1.とろけるようなボケとF値で異なる印象の描写
少々家を出るのが遅れたものの7時過ぎに植物園へ到着。
優美なデザインのベンチを開放で撮影、開園したばかりで休む人の姿はないベンチがふんわりと浮き立ちます。

「F値 開放F2」とだけ見ると凄く明るいレンズ、ボケ味の大きなレンズと感じないかもしれませんがそんなことはありません。85mmという画角は背景を大きくぼかして整理してくれ、被写体を自然と引き立たせて印象的な写真を撮影することができます。
画角からポートレート向きのレンズと言われますが、スナップでも十二分に活躍してくれます。画角をいかして目の前の景色から見つけた被写体を切り取ってみる。全体の中でも特に強調したい部分にレンズを向けると普段とは違った撮影体験が出来ると思います


またF値によって異なる描写も魅力的です。
開放F2で撮影したバラと数段絞って撮影したバラを並べてみました。
開放では大部分がボケてどこかオールドレンズを思わせるようなふんわり柔らかな描写をします。
それでいて合焦部分、この画像ではバラの花びらの先端ですがくっきりと鮮明な描写です。

そのままF値を少々絞って撮影してみます。
ほぼとろけていた背景に何があるかうっすらと分かり、バラも全体的にくっきりしました。
今回は植物の撮影が多かったですが、はっきりとした描写は、料理や小物といったテーブルフォト、街中のスナップにも良さそうです。

広角や標準といわれる焦点距離では遠い場面でも、中望遠レンズなら引き寄せて撮影できます。
生い茂る葉の中の花も、上に乗れそうなほど大きな特徴的な葉もこのとおりです。


2.ハーフマクロ対応で花や小物を大きく写せる
一般的な85mmの単焦点レンズとは違い、最大撮影倍率0.5倍のいわゆるハーフマクロに対応しています。
植物の細部、アクセサリー、カメラや時計といった小物からスイーツなど、自然の中からテーブルフォトまで得意です。小さな被写体にもぐっと寄って撮影できます。


夏の花といえば必ず名があがるであろうひまわりも咲き始めていました。
ちょうどほころび始めたつぼみ、満開に咲いた花もぐっと近づいて撮影すると思わぬ発見があります。


この日のメインだった蓮は早朝から大人気で、周囲には筆者と同じようにカメラを構える人で賑わっていました。
大きいものでは顔ほどもある花は見応え抜群で、多くの種類の蓮の花を観賞しながら撮影する楽しい時間を過ごしました。


3.手ブレ補正付きで手持ちの撮影も安心
中望遠という画角は手ブレしやすいものですが、レンズ単体で5段分を搭載、協調補正時には8.0段分の手ブレ補正効果を実現しています。室内や夕方の撮影、マクロ撮影、動画撮影でも安定した撮影が可能です。
木漏れ日が差し込むテーブル。
焼けるような日差しから守ってくれる場所でちょっと一休み、この時期はこまめな水分補給と休憩をとりながら無理せず撮影するよう心掛けています。


近所の自然公園では見かけない種類のトンボも見つけました。
小指よりも小さく細い体のイトトンボ、驚かせないように静かにレンズを向けてみます。



長さ90.5mm、質量約500gという大きさ、重さも取り回しやすいため手ブレに繋がりにくいです。
今回使用した組み合わせでは重量バランスも良く、非常に軽いとはいえませんが今回の撮影のような数時間の使用では疲れることなく楽しんで撮影に集中できました。
熱帯植物がまとまった館内は外よりもからっと気温も高く、冬なら暖まれそうですがこの時期はなかなか厳しいものがありました。だからか人影も少なく観賞に集中できたのは良かったかもしれません。



中には独特な姿の植物の姿も。
何種類もの食虫植物の展示はこじんまりとしながらも興味をそそられるものでした。


目にも楽しく清涼感を感じられる蓮の葉シャワー。
蓮の葉の中空構造を利用したシャワーは思わず足をとめる人々で囲まれていました。

85mmという画角だけでいえばもっと明るいレンズや描写を楽しめるレンズもありますが、そういったレンズは価格や重さも飛び抜けているものです。いつかは手に入れたいけど今ではない、そこまでのボケや描写を求めていないといった場合ももちろんあるかと思います。
キットレンズや標準単焦点レンズの次にまた一味違った撮影体験をしてみたい方、スマホでは出来ないような写真を撮りたい方に、次なる1本としておすすめしたいレンズです。
被写体や表現したいものに合わせて異なる描写を楽しんでみてはいかがでしょうか。



