
【Leica】D-LUX8と巡る犬山。軽快で贅沢なスナップ旅
いよいよ夏休みシーズン到来です。 旅のお供のカメラを選ぶとき、皆様は何を重視しますか?
スマホのカメラも進化していますが、「旅の空気感まで綺麗に残したい」となると、やはり高精細な描写力を持つデジタルカメラが最有力候補になるのではないでしょうか。 しかし、旅の荷物はあまり重くしたくないもの。特に暑い季節の重量増は、大幅なスタミナロスにつながります。
そこで注目したいのが、ポケットサイズのコンパクトデジタルカメラ(通称コンデジ)です。 昨今は高級コンデジと呼ばれる「RICOH GRシリーズ」や「FUJIFILM X100シリーズ」などが大人気で、入手しづらい状態が続いています。 そんな“高級コンデジ群雄割拠”の時代において、私が旅の相棒に選んだのが「Leica D-LUX8」です。今回はこのカメラを携えて、一足早い夏旅を楽しんできました。
訪れたのは、歴史と風情が残る国宝の町、愛知県犬山市。 町の代名詞とも言える国宝・犬山城を中心に、名古屋へと通じる街道沿いには江戸時代の面影を残す建物が今も並んでいます。まずは城下町の散策からスタートです。

呉服商の屋根は、かまぼこ状に膨らみを持たせた独特な湾曲を描いていました。

中を覗くと、狭い間口の割に奥行きが非常に広いことが分かります。

お団子屋さんの屋根には、お団子を持つ大黒様の瓦もありました。
ここで、カメラのスペックにも少し触れておきます。 撮影を楽しむ中で、改めて便利だなと感じたのが“寄れるズームレンズ”です。D-LUX8は35mm判換算で24-75mm相当のズームレンズを搭載。街並みをダイナミックに写したり、目に留まったものをグッと引き寄せたりと、狙った景色を自在に切り取ることができます。
そして撮影の幅を広げてくれるのが、3cmまで寄ることができるマクロモード。ランチなどのテーブルフォトはもちろん、被写体に極限まで近づいて、とろけるようなボケ味を活かした作品作りにも大活躍してくれました。また、コンパクトな外観からは想像できない大口径(F1.7-2.8)レンズのおかげで、光量不足に悩まされることもありませんでした。
撮像素子には、有効1700万画素の4/3型CMOSセンサーを搭載しています。昨今は2000万画素以上の機種が大半なため若干の物足りなさも感じますが、実際に描き出される画質はこれで十分すぎるほど。ライカ特有の美しい発色と空気感に、思わず見惚れてしまいます。むしろ画素数が抑えられている分、PCへのデータ取り込みや編集作業がサクサク進むという実用的なメリットもあります。
また、本機でもライカお馴染みのRAWデータ(DNG形式)にしっかり対応しています。じっくりと自分好みの色に追い込むことも可能ですが、今回はリアルな使用感をいち早くお伝えすることを優先し、すべて「JPEG撮って出し」の写真を掲載しました。歴史ある街並みの佇まいや木々の緑を、カメラが鮮やかに切り取ってくれています。
城下町を抜けると、お城の入り口に二つの神社が並んでいました。

針綱(はりつな)神社は犬山城の守護神的な役割を持つ神社ということで、どこか厳かな雰囲気が漂います。



一方の三光稲荷神社は縁結びのご利益を持つということで、ハート型をした絵馬が所狭しと並んでおり、非常に艶やかな印象を受けました。


どちらもお城へとつながっているので、どちらを経由して進むか悩ましいところですが、結局は行き帰りで両方にお参りすることにしました。

さて、いよいよお城の中へ。 犬山城の天守は現存する日本最古のものと言われており、内部にはエレベーターといった近代設備はありません。「階段」というよりは「梯子(はしご)」と言ったほうがしっくりくるほどの急勾配を、ひたすら上ります。

広大な濃尾平野を見渡すことができる、圧倒的なパノラマ感。

背後では木曽川が天然の堀として城を守っています。
戦国時代、小牧・長久手の戦いでは豊臣方の拠点となった犬山城。かつて秀吉も眺めていたかもしれない天守からの景色は、現在でも遠くまで一望することができました。
天守周りの回廊は、雨水の水はけを良くするためか外側に向けて傾斜しており、柵もかなり低い位置に設置されています。そして足元は400年以上前の部材も残る木造。周りからは悲鳴混じりの声も聞こえてくるほどスリリングな空間でしたが、そんな場所でもサッと片手で撮れるレスポンスの良さに助けられました。強力な手ぶれ補正が搭載されているのも嬉しいポイントです。手ぶれの心配がいりませんので、緊張感のある場所でも撮影に集中できます。

下城し、城下町手前の脇道を進むと、日本庭園「有楽苑(うらくえん)」があります。
園内には、織田信長の弟である織田有楽斎が手がけた茶室が残されており、国宝に指定されています。

緑豊かな庭園では、びっしりと生え揃った美しい苔を見ることができました。

国宝茶室「如庵(じょあん)」。入り口の上には国宝指定書が掲げられていました。

歴史ある茶室と、四季が感じられる庭園はまさに日本の美の結晶。心安らぐひとときを過ごせました。

D-LUX8は、他のライカカメラ同様、ボタン類が必要最低限に絞り込まれた「引き算の美学」で作られています。機能が豊富な他社製のカメラを使っていると、たまに設定迷子になりがちですが、本機は直感的に扱えるので目の前の景色に集中できました。そして何より、「今、ライカで撮っている」というだけで、旅の気分がどこまでも高揚するから不思議です。
軽快に持ち運べて、操作に迷わず、シャッターを切るだけで極上の絵作りを見せてくれるLeica D-LUX8。風景、スナップ、テーブルフォトまでマルチにこなせるこのカメラは、まさに「旅カメラの最適解」だと確信しました。
Leicaの赤バッチが際立つ「ブラック」カラーに加え、上品な雰囲気の「メタルグレーペイント」も7月31日発売予定!



