
【Leica】憧れのLeica“Safari”とは。その魅力と歴代モデルを解説
LeicaLeica Q seriesM10シリーズを愉しむM11でレンズを愉しむPREMIUM COLLECTIONSL2/SL2SSL3
Leicaの中でも特に歴史のある限定モデル“Safari(サファリ)”。
特徴的なグリーンカラーに包まれており、いつか所有したいと憧れを持っている方も多いかと思います。
今回はそんな“Safari”モデルについて、なぜSafariモデルが存在するのか、どのモデルにSafariカラーが存在しているのか、深くご紹介していこうと思います。
この記事を通して、“Safari”モデルの魅力を感じていただけるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
目次
- Safari(サファリ)シリーズとは
- 歴代“Safari”モデルをご紹介
- Leica M3 “Olive”
- Leica M1 “Olive”
- Leica M4 “Olive”
- Leica M4-2 “Olive”
- Leica M4-P “Olive”
- Leica M6 TTL “Safari Green Jacket”
- Leica M8.2 “Safari”
- Leica MP “Olive”
- Leica M-P(Type240)“Safari”
- Leica M10-P “Safari”
- Leica M11-P “Safari”
- Leica R3 “Safari”
- Leica X2 “Olive”
- Leica Q(Typ116) “Safari limited edition”
- “Safari”モデルのレンズ達
- “Safari”と近しいモデル、“Reporter”について
- まとめ:実用性と所有欲を満たす特別なライカ
1.Safari(サファリ)シリーズとは
“Safari”は、限定モデルの中でも特に長い歴史を持っているモデル。
1番最初のM型ライカである「M3」の頃から、“Olive(オリーブ)”というモデルが存在していました。これは元々、西ドイツ国防軍用に少数生産されていたレンジファインダーカメラです。このOliveモデルが現在のSafariのルーツです。
この軍用モデルが、特徴的なオリーブグリーンを身に纏っており、その見た目の良さや、無骨ながら堅牢性の高いペイントも相まって、憧れのカメラの1つとなっている方も多いのではないでしょうか。
このOliveモデルを参考に、塗装専門業者にて後塗りでペイントするのも流行った程、昔から人気があるモデル。現在に至っても、SafariモデルはM型ライカを中心に限定販売されています。
ちなみに“Olive”から“Safari”になった経緯としては、かつては戦地で目立たないように生産されたカラーでしたが、後にそのカラーが自然の中で野生動物を撮影する際に風景に溶け込める保護色という認識になり、“Safari”という名前が付きました。


2.歴代Safariモデルをご紹介
Leica M3 “Olive”
1954年に発売された、初のライカMマウントを採用したレンジファインダーカメラです。50mm・90mm・135mm用のファインダー枠が、取り付けるレンズによって表示される仕様となっており、ファインダー倍率も初代M型でありながら、0.91倍と他のM型と比較しても像がかなり大きく見え、ピント確認やフレーミングがしやすいモデルとなっています。
M3は長い期間製造されたモデルですが、Oliveモデルは1957年から生産されているようで、そこからおよそ164台生産された、希少価値の高いモデル。巻き上げレバーの下部にドイツ語で「連邦政府所有物」という意味の、“Bundeseigentum(ブンデスアイゲンテューム)”の刻印があるのが特徴です。


Leica M1 “Olive”
Leica M2から距離計とファインダーセレクトレバーを外し、1959年に発売されたモデルです。
1960年からOliveモデルがおよそ208台生産。Leica M3 Olive同様に“Bundeseigentum”の文字が刻まれています。元々M1は35mm・50mmのファインダー枠を装備していますが、Oliveモデルは50mm・135mmのファインダー枠が装備されています。また、ロットの1部では通常のM1と同じファインダー枠を装備しているものも存在しています。
Leica M4 “Olive”
1967年に発売された、35・50・90・135mm用のファインダー枠が搭載されたモデルです。
Oliveモデルは1970年に31台生産されたようで、巻き上げレバーの下部に刻印付き。個体も少なくかなり希少なモデルとなっています。
Leica M4-2 “Olive”
1978年に発売。ホットシューが搭載され、セルフタイマーが省略されたM4のマイナーチェンジモデルです。
Oliveですが軍用の物ではなく、米国内の正規ディーラーからの強い要望で誕生したのがこのモデル。数も少なく、極めて希少なコレクターズアイテムとなっています。
Leica M4-P “Olive”
1981年に発売。28mm・75mmのファインダー枠が追加されたモデルです。
M4-Pにも、軍用ではなく米国内の正規ディーラーによって生まれたOliveモデルが存在しており、こちらもかなり数の少ないレアモデルとなっています。
Leica M6 TTL “Safari Green Jacket”
2001年に300台限定で販売された、香港シュミット向けの特別モデルであり、日本では正式な販売がなかったモデルです。
ベースは2000年に2000台限定で販売された「Leica M6 TTL ミレニアムモデル」となっており、海外では“ミレニアムサファリ”とも呼ばれているようです。

Leica M8.2 ”Safari”
2006年に発売された、有効画素数1030万画素のAPS-Hサイズ・Kodak製CCDセンサーを搭載した「Leica M8」。その後、2008年にシャッタースピード最高速を1/4000へと変更されたことで、シャッターの静音化が施されたものが「Leica M8.2」です。また、「スナップショットモード」が追加され、6bitコード付きのレンズを装着してシャッター速度優先(S)モードにしておけば、設定をカメラ任せで気軽に素早く撮影できるのも特徴です。
そんなLeica M8.2ですが、Safariモデルは2009年に発売。デジタルのM型では初の機種となっています。500台限定のモデルで操作部がシルバーとなっており、シルバーカラーのレンズとも相性の高さも伺えます。

Leica MP “Olive”
2014年3月15日に、ライカカメラジャパンが「ライカ京都店」オープンを記念して発売した、日本国内限定の特別モデル。
TTL露出計内蔵の機械式レンジファインダーカメラ「Leica MP 0.72」をベースに、トップカバーとベースプレートをオリーブカラーで仕上げ、巻き上げなどの操作部にシルバークロームを配し、ホットシューには限定モデル特有のシリアル番号が記載されています。
本モデル用に特別に準備されたシルバーアルマイト仕上げのレンズ「Summilux M 35mm F1.4 ASPH.」とコニャックカラーのストラップがセットになった、100台限定のスペシャルなモデルです。

Leica M-P(Type240)“Safari”
2400万画素の35mmフルサイズセンサーを採用した「Leica M(Type240)」をベースに、赤バッジや機種名ロゴを除き、トップカバーにLeicaロゴを彫り込み、液晶モニターをサファイアガラスにした2014年に発売のプロフェッショナルモデル。
2015年に発売された1500台限定のモデル。このモデルも操作部がシルバーカラーとなっており、シルバーのレンズとも相性が良いのが特徴です。

Leica M10-P “Safari”
ボディの厚みをフィルム時代のM型Leicaと近い厚みで実現した「M10」をベースに、赤バッジが黒いネジに変更。トップカバーにもLeicaの彫り込みが追加され、タッチスクリーン・電子水準器、M10に比べ静かなシャッターが搭載され、機能面にも優れた、2018年発売モデル。
Safariモデルは1500台限定で発売され、シューカバーもシルバーになっています。

Leica M11-P “Safari”
現行モデルである「Leica M11-P」のSafariモデル。
「M11」から内蔵メモリが256GBにアップグレード。またAIが主流になったこの時代、デジタル画像の真正性を保護するために、撮影時にコンテンツクレデンシャルを添付してメタデータを保存する機能を搭載した最新のM型ライカです。

ここまでは現存するM型のSafariモデルをご紹介しましたが、他の機種でも存在していますのでご紹介いたします。
Leica R3 “Safari”
1976年、「MINOLTA XE」をベースに製造され、絞り優先AE、マニュアル露光・スポット測光を内蔵したLeica Rシリーズの一眼レフです。
Safariモデルは1978年に発売されており、2500台製造されています。
Leica X2 “Olive”
2014年3月15日、ライカカメラジャパンが「ライカ京都店」オープンを記念し、Leica MP “Olive”と同時に発売された、日本国内限定50台の特別モデル。
APS-Cサイズ相当のセンサーとフルサイズ換算36mm相当のレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「Leica X2」のシルバーボディをベースに、コニャックカラーのストラップが同梱されています。

Leica Q(Typ116) “Safari limited edition”
2015年に発売された「Leica Q(Typ116)」をベースに、韓国限定で50台発売された、フルサイズセンサー搭載のコンパクトデジタルカメラです。
オリーブグリーンのボディではなく、レザーにオリーブグリーンが採用されているのが特徴で、ボディはブラック・シルバーの2種類が存在しています。


Safariモデルのレンズ達
Safariモデルはボディだけでなく、レンズにも存在しています。
Leica M3 “Olive”、Leica M1 “Olive”が現役で使われていた際は、レンズにも軍用である“Bundeseigentum”と刻印されたものが同時期に生産されています。
・Summaron M 35mm F3.5(眼鏡付き)
・Elmar M 50mm F3.5
・Elmar M 50mm F2.8
・Elmar M 135mm F4
・Hektor M 135mm F4.5
上記のレンズで刻印付のモデルがあるようです。
最近発売のレンズだと、
・Summicron M 28mm F2 ASPH.
・Summilux M 35mm F1.4 ASPH.
・Summilux M 50mm F1.4 ASPH.
のSafariモデルが発売されています。

以前にも、
・Summicron M 28mm F2 ASPH. Safari(限定500本)
・Summicron M 50mm F2 ASPH. Safari(限定500本)
・Apo-Summicron M 90mm F2 ASPH. Safari(限定250本)
が発売されました。

また、先ほど紹介した「Leica R3 Safari」とセットで、Leica Rマウントにも
・Elmarit-R 28mm F2.8 Safari(3-CAM)
・Summilux-R 50mm F2 Safari
・Summilux-R 50mm F1.4 Safari(3-CAM)
・Elmar-R 180mm F4 Safari(3-CAM)
が存在しているようです。
3.“Safari”と近しいモデル、“Reporter”について

独特なオリーブカラーが特徴のSafariモデルですが、これに近いモデルで、“Reporter”というシリーズがあります。
こちらは、ルポルタージュや報道写真撮影の過酷な現場を想定しており、ダークグリーンの耐傷性塗装を施したボディにアラミド繊維の外装を採用し、堅牢なカメラボディに仕上げられています。更にそのアラミド繊維の外装には独自のテクスチャーを備え、グリップ力も大幅に向上しています。
Reporterモデルも、使用を重ねるうちに個性的で味わい深い風合いになり、使用者の歩みを刻み込む本物のルポルタージュカメラのような風格になる、特別なモデルです。
Reporterモデルには主に、
・M10-P Reporter
・Q2 Reporter
・Q2 Monochrome Reporter
・SL2-S Reporter
でReporterモデルが存在し、最近ではSL3でReporterモデルが発売されています。

過酷な現場での使用を想定して開発されたモデルという点で、かつて軍用や報道撮影に用いられていたSafariモデルとも通じる存在です。
同じグリーン系のボディカラーながら、その色味には違いがあり、それぞれ異なる魅力を持っています。


「Q2」ではモノクロームでもReporterモデルがラインナップされています。外装は基本同じですが、唯一違う部分としてモノクロームのみに控えめな「MONOCHROM」の文字が、背面の液晶モニターの下部に刻印されています。

また、「M10-P」にはSafariモデルとReporterモデルの両方がラインナップされています。伝統と存在感のあるSafariを選ぶか、現代的で実用性に優れたReporterを選ぶか、悩ましいところです。
4.まとめ:実用性と所有欲を満たす特別なライカ

ここまで、Leicaの“Safari”モデルについて、簡単にではありますが歴史や背景・そして歴代のラインナップをご紹介してきました。
軍用として誕生した“Olive”をルーツに持ちながら、時代とともに“Safari”へと名称が変更され、現在ではライカの哲学と美意識を体現する象徴的な存在となったモデル。
無骨さと洗練さを持つ独特なグリーンカラーは、実用性だけでなく所有する喜びや特別感も強く感じさせてくれます。
少しでも“いつかは手にしたい”と感じるのであれば、それこそが“Safari”モデルの持つ最大の魅力。機能や性能を超えた「特別なライカ」として、これからも多くの人の憧れであり続けることでしょう。
ぜひ皆さんも、Safariモデルを選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
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