新品デジカメ11月ランキング |
1位 |
Canon |
EOS R5 Mark II |
ミラーレス一眼カメラ |
2位 |
FUJIFILM |
X100VI |
コンパクトデジタルカメラ |
3位 |
FUJIFILM |
X-M5 |
ミラーレス一眼カメラ |
3位 |
RICOH |
GR IIIx |
コンパクトデジタルカメラ |
5位 |
Nikon |
Z f |
ミラーレス一眼カメラ |
6位 |
SONY |
α7IV |
ミラーレス一眼カメラ |
7位 |
Canon |
EOS R1 |
ミラーレス一眼カメラ |
7位 |
FUJIFILM |
X-T50 |
ミラーレス一眼カメラ |
9位 |
SONY |
α7C II |
ミラーレス一眼カメラ |
10位 |
FUJIFILM |
X-T5 |
ミラーレス一眼カメラ |
10位 |
Nikon |
Z6III |
ミラーレス一眼カメラ |
11月の新品ランキング、1位2位は前回と同じラインナップとなりました。
まずは1位、『Canon EOS R5 Mark II』。これで3ヶ月連続での1位獲得となります。
まだご予約された方全員に行き渡ってはおらず、入荷したものは全てご予約者の手に渡るという状況が続いています。
ただここ最近になって、メーカーからの供給数が増えてきているようです。
次回あたり、これまでご予約された方に全て行き渡り、いよいよ次の段階へ突入しそうな予感がします。
今回はこの後に注目のアレの話が控えていますが、EOS R5 Mark IIは何と言ってもCanonの主力機としての期待を背負った1台。
はたして今後どのように販売数を伸ばしていくか、ランキングの動向から目が離せないところです。
2位は、『FUJIFILM X100VI』。
新規のご予約が承れない状況は今までと変わらず。
入荷数は前回あたりから増えてきているのですが、入荷のあった時点でご注文を承ると一瞬で完売してしまう状態が続いています。
その魅力を様々紹介したコンテンツなどをご覧になって、欲しいなと感じられた方がお気軽に入手できるようになるには、まだまだ時間が掛かりそうです。
11月28日発売の『FUJIFILM X-M5』が、初登場で同数3位に入りました。
2013年発売のX-M1以降、長く途絶えていたシリーズ。その2代目としての突然の登場に驚いた方も多かったはず。
これまでの「Xシリーズ」で最軽量となる、質量約355gの小型軽量ボディを実現しています。
X-T50で好評のフィルムシミュレーションダイヤルを天面左肩に採用。また、動体をAIで検出できる被写体検出AFや6.2K/30Pの動画撮影機能など充実した機能を搭載し、静止画・動画どちらの撮影にも適応できる機体となっています。
特にLCDのタッチ操作で直感的に撮影条件を変更できる「Vlogモード」や、縦型動画を簡単に撮影できる「9:16ショート動画モード」など、SNS向けの動画撮影などに重きを置く向きに注目の機能が各種用意されているのが特徴。
ご予約もやはり動画撮影を意識された方のご注文が目立つようです。
初回入荷では残念ながらご予約された方全員には行き渡りませんでしたが、それでも同数3位に入る人気ぶり。FUJIFILMが、X-T5・X-T50とは異なるターゲット層を、今後どのくらい取り込めるか注目です。
同数3位のもう一方は、『RICOH GR IIIx』でした。
前回はGR IIIが9位にランクインしていましたが、今回はGR IIIx。
どちらもFUJIFILM X100VI同様、新規のご予約が承れない機体。今回はGR IIIよりGR IIIxの方が入荷数が多く、この結果となりました。
日本の方だけでなく、海外からの旅行者からも引き合いが多く、店舗では連日のようにお問い合わせをいただいています。
GR III(2019年3月発売)で5年以上、GR IIIx(2021年10月発売)でも発売から3年の月日が経っていますが、依然人気が衰える気配がありません。
『Nikon Z f』が、前回から1つだけ順位を上げ5位に。しかし、Nikon勢全体で言うと、7月のZ6III登場をピークに下降傾向にあります。
同数10位の『Z6III』は、7月に初登場1位を獲得して以来、8月10位、9月同数9位、10月10位とこれで4ヶ月連続でギリギリのランクイン。なんとも珍しい記録を作っています。
またZ fと共にNikon勢の一角を担っていたZ8は、9月以降ランク外に沈んでいます。
前回、メーカーのキャッシュバックキャンペーンが開始されたことをお伝えしました。
Z fが2万円、Z8は3万円、発売から間もないZ6IIIがなんと4万円のキャッシュバックを受けられるというもの。
期間も10月25日から2025年1月14日までと、他メーカーより開始時期が半月以上早く、この11月は丸々キャンペーン期間中でした。
ただ効果のほどは… まだ、表れているとは言えないようです。
この後、年末年始にかけて盛り返すことが出来るか、キャンペーンが浸透し効果が表れてくることを期待したいところです。
6位に『SONY α7IV』。9位に『α7C II』も入りました。
どちらも11月15日から始まったキャッシュバックキャンペーンの対象です。(2015年1月14日まで)
SONYにとっては恒例とも言えるキャンペーン。頻繁に行われることはお客様もよくご存知で、新品購入を検討される場合は開催まで待ってご購入されているようです。
6万円のキャッシュバックが組まれているα7RVも、13位にしっかり控えています。次回、ランキングに返り咲くか…
と、ここでようやく今回のランキングの目玉中の目玉、カメラファン大注目の機体の紹介となります。
11月29日発売の『Canon EOS R1』が、初登場で同数7位につけました。
EOS R1は、Canon 一眼レフカメラの最高峰 EOS-1D X Mark III(2020年2月発売)の血統を受け継ぐべく登場した、フルサイズミラーレスカメラのフラッグシップ機です。
高い信頼性・耐久性を継承しながら、新たな映像エンジンシステム「Accelerated Capture」やディープラーニング技術の活用により、あらゆるプロフェッショナルのニーズにも対応する撮影性能を持ち合わせています。
Canonユーザー待望のフラッグシップ機、今回のランキングに「なんだ、7位かぁ…」と思われた方も多いことでしょう。
しかし、発売が月末であったこと、また100万円に近い価格ということを鑑みると7位という順位も凄いことです。
予約開始から実に多くの数のご予約をいただきました。予約された方全員に行き渡っていたならば、トップ3くらいの位置に入っていたのですが… 残念ながら初回入荷が限られてしまっていました。
今後どのような動向を見せるか、Canonファンならずとも目の離せない存在です。
そのEOS R1と同数の7位に入ったのが、『FUJIFILM X-T50』。
FUJIFILMは、あと同数10位に『X-T5』が入り、今回4機種がランクインとなりました。
X-T5の供給が安定しだした8月から3ヶ月連続で、X-T5が後発のX-T50より上の順位に入っていました。
両者の間に価格差があまりないことが理由の一つではないかと述べてきましたが、今回は順位が逆転。
ここにはX-M5の登場も影響しているかもしれません。
気軽にVlog撮影などを楽しめる機体としてX-M5を紹介しましたが、手振れ補正に関しては動画撮影時のみ有効な電子式のブレ補正機構を搭載しています。
対してX-T50は、5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正機能を搭載。より本格的な動画撮影を望む向きがX-T50を選んだのでは。
ちなみに同様のボディ内手ブレ補正機構を持つX-T5は、メーカーが「原点回帰」と謳うように、「写真機」つまり静止画撮影に重きを置いたカメラと位置付けられています。
今回、X-M5の登場でフィルムシミュレーションを駆使した動画撮影に関心が寄せられ、かつそれぞれの撮影スタイルによって機体が選定されたのだとしたら、今後この3機種が上手く住み分けられ長くランキングに定着する可能性もうかがえます。
中古デジカメ11月ランキング |
1位 |
Canon |
EOS R5 |
ミラーレス一眼カメラ |
2位 |
Nikon |
Z f |
ミラーレス一眼カメラ |
3位 |
SONY |
α7III |
ミラーレス一眼カメラ |
4位 |
RICOH |
GR III |
コンパクトデジタルカメラ |
5位 |
Nikon |
Z6II |
ミラーレス一眼カメラ |
5位 |
Nikon |
Z fc |
ミラーレス一眼カメラ |
7位 |
SONY |
α7C II |
ミラーレス一眼カメラ |
8位 |
Nikon |
Z30 |
ミラーレス一眼カメラ |
9位 |
Canon |
EOS R6 |
ミラーレス一眼カメラ |
10位 |
SONY |
α7IV |
ミラーレス一眼カメラ |
中古ランキングに大きな動きがありました。
2024年2月以降、9カ月連続で1位に君臨していたSONY α7IIIが、ついにその座を明け渡しました。
今回その座を射止めたのは、2ヶ月連続で2位に甘んじていた『Canon EOS R5』、2位以下を大きく引き離して文句なしの首位獲得です。
これでCanonは新品・中古ダブルでの1位獲得となりました。
8月末のEOS R5 Mark II発売以来、中古商品数が大きく増え、かつ注目度も俄然上がったEOS R5でしたが、王者α7IIIの牙城はなかなか崩せずにいました。
高画素機ゆえ価格帯がα7IIIよりぐっと上になってしまい、競うにはかなり不利な状況。それでも商品数が増えたことで価格も下降傾向になり、上位機へのステップアップを図る方にも狙い目の機体となりました。
マップカメラとしても新型機が出てなお色褪せない高画素機としての魅力をブログ等様々なコンテンツで紹介してきただけに、1位獲得はスタッフにとっても嬉しいニュースとなりました。
海外からのお客様からも非常に問い合わせが多い機体ですが、そんな方々の中にもマップカメラの作例をご覧になった方もいらっしゃったようです。店頭にずらりと並ぶカメラ群に皆一様に驚かれていたとのこと。
この勢いを維持し、是非2024年度の年度ランキングでもα7IIIと競い合って欲しいところです。
さらに2位には『Nikon Z f』が。こちらもこの2ヶ月3位に位置し、上位を虎視眈々と狙っていました。
新品のメーカーキャッシュバックキャンペーンの話は既にしています。2万円のキャッシュバックにより、新品・中古の価格差はほとんどない状況なのですが、それでも順位を上げてくる人気ぶりには驚きです。
キャッシュバックを受けられない海外からのお客様の需要も高かったようです。
ただこちらは他の2機種に比べ中古商品数がそこまで潤沢ではないので、今後もこの位置をキープし続けることが出来るかは予測が難しいところ。
そして3位に『SONY α7III』がきました。
3位とはいえ、販売数で見ると9月・10月とほとんど変わりません。上位2機種が今回大きく販売数を伸ばした形です。
日本語メニューのみのため海外からのお客様の購入は少な目、それが順位にも影響した模様です。
ただ、人気が落ちたわけではありません。中古商品数も潤沢です。
これから先、特にEOS R5との順位争いは熾烈になりそうです。
販売台数は少し開きますが、4位に『RICOH GR III』が入りました。
前2回は新品ランキングに名を連ねましたが、今回は中古の方に。
新品でも中古でも、在庫があれば売れていくという状況は変わりません。
今回中古商品が多く出たのですが、ネットに掲載されるやSOLD OUTに。店頭に並ぶ暇がないといった状態でした。
同数5位に、『NikonのZ6II』と『Z fc』が仲良く並びました。
Nikonはさらに『Z30』が8位に入り、計4機種がランキング入り。9月6機種、10月5機種と1つずつ減らしているのは気になるところですが…
Z6IIは前回ランク外でしたが、今回復活。
新型機Z6IIIが新品ランキングで伸び悩んでいますが、それでも買い替えなどで中古商品数が増えているZ6II。価格が下がってくれば、Nikonユーザーにとって狙い目の1台となることは確かです。
初心者などに人気の高いZ fcは、安定した順位を保っています。
ブラック・シルバーの販売数は、ボデイ単体・レンズキット共にほぼ同数。
商品在庫的にも偏りなく揃っているので、好みに合わせて選択していただくことができます。
新型機Z50IIの登場もあり(12月13日発売)前回順位を上げたZ50でしたが、今回はランク外。代わってZ30が入りました。
より小型軽量で、気軽にVlog撮影などの動画撮影を楽しみたい方に適したモデル。
Z50の代わりというより、FUJIFILM X-M5の発売に触発された感もあります。
話を1つ戻し、7位に『SONY α7C II』。そして10位に『α7IV』とSONY勢が。計3機種のランクインとなりました。
このところ3機種のランクインが続いているSONY。α7III・α7C IIは鉄板といった感じですが、3機目は流動的。
今回ランクインしたα7IVは、11月中旬から始まったキャッシュバックキャンペーンで新品が4万円引き、次回以降どうなっていくか。
それでも中古ランキングに残るようなら、本格的に人々の目が新品より中古購入に移ってきたと判断できます。
そうなると、今回首位から落ちてしまったα7IIIとの世代交代もいよいよ近づいているかもしれません。
最後の紹介は、9位の『Canon EOS R6』。
EOS R5がついに中古ランキングを1位を獲得したCanonですが、それ以外の名前がなかなか出てきませんでした。
EOS R6もかつては中古ランキングの常連でしたが、今回久しぶりのランクイン。実に2023年10月10位以来の登場です。
中古商品数は潤沢にあるので、EOS R5 Mark II・EOS R5の好調に合わせて再び注目を集めて欲しいところです。
気がつけば師走、年の瀬となってしまいました。
次回、2024年12月のランキングははたしてどんなカメラが制するか。新品・中古とも色々な可能性を秘めています。
1年の締めくくりに相応しい熱い競い合いを期待しましょう。