【SONY】α7SⅢ×FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱで撮るポートレート動画
SONYSONY G Master/G lensα7S IIIα9III 120コマ/秒対応ズームレンズを楽しむミラーレス動画ソニーα編動画撮影私の一押し動画カメラ
新開発イメージセンサーと画像処理エンジンの融合で、かつてない4K動画記録を実現
ミラーレスカメラが日進月歩と急速に進化をし続ける昨今、2020年発売で3年以上の月日が流れてもなお、最新機種に一切見劣りすることなく第一線で支持され続けているカメラ「α7SⅢ」
高感度に特化をさせた有効1210万画素の裏面照射センサーにBIONZ XRを搭載し高速の読み出し・書き出しに対応。
圧倒的進化を遂げた第2世代大口径F2.8標準ズームG Master
これに組み合わせるのは、最新のG Master標準ズームレンズの「FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ」
従来モデルよりも約20%軽量化、更に画質・AF性能を向上させたSONYの新しい万能ズームレンズです。
設定:XAVC S-I 4K/60p+S&Q/120p | 4:2:2 10bit | S-Gamut3/S-Log3
今回はS-Log3にAll-Intra記録を行い、Adobe Premire Proにて編集を行いました。
1210万画素のセンサーは非常に動画撮影(特に4K記録)に適したセンサーで、高い高感度耐性によりノイズを抑制した撮影が可能です。
α7SⅢが動画機として評価されている理由の一つが1210万画素といういわゆる低画素カメラである点。
高画素化が進む昨今とは逆を行くようなカメラではありますが、動画においてはこれこそ一番のメリットと言えます。(動画に限った話ではありませんが)低画素である為、他のカメラと比較をすると高感度時のノイズ耐性が非常に高く夜間の撮影においては特に強気にISOをあげてシャッタースピードを稼ぎつつ撮影が行えます。
また、動画はシャッタースピードをフレームレートに合わせて設定をします。一般的な設定だとfpsに対して二倍(例:30fpsであれば、SS1/60)までが映像の滑らかさの点から推奨されております。その為、感度の上昇を抑えるためにシャッタースピードを下げたりすることが難しく、Log撮影等で基準感度が固定になっていない場合はISOなどで調整する事が多いです。
高画素機でも勿論、昨今のモデルは4K動画等の記録は可能です。しかしながら当然デメリットもありそれが上記で書いたような高感度耐性です。
S-Log記録行いISO感度を12800に設定しておりますが、この動画の切り出しを見て頂けると分かる通り目立つようなザラっとしたノイズは見受けられません。周辺部には多少ノイズがありますが、今回は露出を合わせる際に肌の部分を少しオーバーにして露出を合わせてあるため、肌の部分は特にノイズを抑えることが出来ました。
なぜ12800でもノイズを抑制する事ができるのか。α7SⅢの感度耐性が優秀である点に加え、今回設定したS-Log3にも秘密があります。
ご存じの方は多いかと思いますが、使うカメラごと、もっと言えばカメラの設定ごとにノイズが少なくなる感度というのが設けられており、それらは一般的に基準感度やネイティブISOなどと呼ばれております。α7SⅢにおいては公表こそされてはおりませんが、Log撮影時に最低感度の設定が640になっており、FX3のCine EIモードを参考にすると基準感度の設定が低感度側が同じ640、高感度側が12800となっているのが分かります。
なので、理論上は感度が6400まで上がる環境であればND等を用いて感度を12800まで上げた方が、ノイズが抑えられた画質の高い映像を撮影出来るという事です。さらに、S-Log3は適正露出よりも+1.3~+2.0程度の方がよりノイズを抑えることが可能ですので今回のような夜間のシチュエーションではISO12800で露出が+1.7程度になるように設定をしてあげるのが理想です。しかしあくまでノイズの出方の傾向に関する部分の話なので被写体によってはハイライトを上げ過ぎると良くない場合もありますので臨機応変に行きたいところです。
上記三枚は、今回の動画の中で特に気に入っているシーン・カットです。
一枚目は、環境光がしっかりあるシチュエーションで撮れたのもあり全体を見てもかなりノイズの少ない綺麗なカットとなりました。今までの経験上、割と引きの画だとノイジーで使いにくいカットが多かったりしていたのでこのカットを見た時にα7SⅢの性能の高さに改めて感動しました。
二枚目と三枚目は寄りのカットなのですが、肌の質感が非常に綺麗で驚いたカットです。二枚目は一枚目ほどではありませんが環境光がそこそこあるシチュエーションなのですが、特に三枚目は環境光に乏しいシチュエーションでした。編集時に少し明るさを持ち上げる増感をする形でクリップの調整を行ったのでノイジーになってしまうかも…と思っていたのですが、そのようなことはなくしっかりと綺麗に撮ることが出来ました。
S-Log3の理想の露出が+1.3~+2.0程度が良いとは言え、SS1/125でF2.8、ISO12800だとどうしてもオーバーなシチュエーションは作りづらいケースもありました。
それでも全編通して個人的には肌の質感をしっかりと綺麗に出すことが出来たと感じてはいるのですが、このカットは周辺に特に強烈な環境光があったおかげで理想とする+2.0のオーバー露出を出すことが出来たシチュエーションのカットです。これを見ていただければ、S-Log3の特性としてオーバーな方が階調が豊かであるというのが分かるかと思います。
特に背景に白が多かったこともあり、撮影中はかなり白飛びに怯えつつ撮影をしておりましたが、編集にて減感処理を行うとこの様に綺麗にハイライト部が戻ってきてくれました。
いかがでしょうか。
今回は、動画機として高く評価されているα7SⅢに高性能な標準ズームレンズとして人気のFE 24-70mm F2.8 GM Ⅱの組み合わせでご紹介させて頂きました。
従来では明るさが足りず多少苦しかったようなシチュエーションでも、フルサイズかつ高感度に強い1200万画素のセンサーにより綺麗に撮影をすることが出来ました。発売から三年以上の月日が流れていても第一線で選ばれている訳が改めて分かった気がします。
また動画機としてはもちろんのこと、スチルの部分でも秒間10コマの連写が出来たり、ダイナミックレンジがファインダー搭載モデルでは希少な15+ストップと他のフルサイズカメラよりも階調表現には優れていたりしますので、トリミングしたりしないような使い方であればスチル機としても十二分にオススメできるスペックを持っております。
是非、ご検討ください。
▼本編では特に触れてませんが今回の撮影に使用したジンバル▼
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