広角28mmで開放F値1.4と明るい大口径単焦点レンズの『AF-S 28mm F1.4E ED』。広角でも広過ぎない画角はスナップ撮影でも扱い易い焦点距離の1本です。レンズ自体には手ブレ補正機構を搭載していませんが、今回使用した『Z7II』と組み合わせることで、Fマウントボディでは難しかった低速シャッターでの手持ち撮影も可能。Zマウントボディと組み合わせることでより扱い易いシステムになります。
突然の雨で雨宿り、ふと上を見上げると螺旋階段と内壁のブルーが美しく印象的だったのでシャッターを切りました。
このレンズの最短撮影距離は0.28mなので、被写体に近づいた撮影を楽しむことができます。開放絞りで撮影すれば、背景を大きくボカすことができるので、立体感のある写真になります。花弁の湿った質感が伝わるのは、『Z7II』の高解像度性能とその描写が可能なレンズ性能のおかげです。
年季の入った浮き輪。奥の港に停泊している大型客船の明かりが綺麗なボケを作っています。『Z7II』では背面モニターをチルトさせた撮影時の不意な電子ビューファインダーへの切り換わりが改善。おかげで、カメラを無理に体から遠ざける必要もなくなり、しっかりとローアングル撮影ができました。
雨上がりでの撮影であったため、バイクのボディには無数の水滴。いい感じで街灯に照らされていたのでダークで半光沢感のある写真に仕上げました。
鏡のように上下が反転して見える天井を撮影しました。広角レンズを持つと広い空間を探していつも以上に上を向いて歩くような気がします。
スナップ撮影で使われることが多い28mmという画角。広い写真が撮れるだけでなく、最短撮影距離は0.28mと被写体に近づくことができるので表現の幅は広い『AF-S NIKKOR 28mm F1.4E ED』。『FTZ』を使用しての撮影でも狙ったポイントにしっかりAFが合い、快適に撮影ができました。ピント面の解像度、背景の滑らかなボケなども自然な美しさがあります。Zマウントレンズが続々と登場する中、持っていたいFマウントレンズの1本です。
※本記事ではプロトタイプ機を使用しているため、製品版と異なる場合があります。
Photo by MAP CAMERA Staff