「MapCamera × SHOTEN」
「CP+2025」では焦点工房のブースに登壇し、現在開発中ですというご案内をしていたアイテムがようやく完成いたしました。焦点工房とのコラボレーションにより誕生したヘリコイド付オリジナルマウントアダプター「MAPCAMERA マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付」をご紹介いたします。マウントはライカSL・TL / ソニーE / ニコンZ の3つをご用意しました。外観は“オールブラック“にこだわり、マウントアダプターの刻印にもあえて同系色ブラックの文字色を採用。素材の一部をアルミ素材に変更したことにより約50gの軽量化を果たしており実に軽快です。さらにレンズ繰り出しを可能とするヘリコイドが付いているのでテーブルフォトなどの近接撮影も楽しむことが出来ます。実際にライカＭマウントのレンズを愛用するスタッフが製作に携わったからこその「こだわり」が詰め込まれたマウントアダプター。各マウントで多様なレンズを装着して撮影を行ってきました。ぜひご覧ください。
今回ご紹介する記事では『Nikon Z f』に『Voigtlander NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM ~MapCamera 25th Edition~』を装着し撮影を行いました。使用したアダプター『MAPCAMERA マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付 LM-NZ M MC オールブラック』は、このためのアダプターなのではないかと感じるほどの一体感です。
使用レンズはMap Camera25周年にあたり、株式会社コシナ協力のもと250本の限定発売を行ったレアモデル。「NOKTON Classic 35mm F1.4 MC VM」をベースに、同レンズで好評の、絞り開放からのなだらかで美しいボケ味や絞り込んだ際の鋭い描写はそのままに、通常品には無いシルバークローム梨地の限定ボディに、ちり緬加工の限定レンズフードを同梱。さらに鏡胴素材をアルミから真鍮へと変更した“Map Camera”でしか手に入らない完全限定・オリジナルモデルです。
半逆光くらいで撮影をするとコントラストが大きく損なわれることなく綺麗なゴーストを映し出すことが出来ました。綺麗に出るゴーストは好んで使用する方も少なくないのではないでしょうか。ピント面の描写は開放からも美しくF1.4なだけあってピントは浅いのですが、ピント拡大機能を使用して簡単にピントの山をつかむことが出来ました。
開放時の独特な滲みや周辺光量落ちといったオールドレンズのような傾向と、絞った時のシャープな描写という現代レンズのような傾向を併せ持ち撮影者の意図によってさまざまな表現が可能です。
開放時のハイライトの滲みが分かりやすくでました。強い光源や反射光をあえて取り入れハイライト部分が滲む事で光がより柔らかく、幻想的に表現することが出来ます。
このレンズの歪曲収差の少なさは、写真に写し出された水平線が一切の歪みなく、ピンと張り詰めたように真っ直ぐに伸びていることからも見て取れます。
F8まで絞り込むと、その真骨頂とも言える圧倒的な解像度を体感できます。遠くの道路フェンスの線一本一本まで、エッジが際立つシャープさで細やかに表現されており、このレンズの完成度の高さを物語っています。
今回使用したアダプターにより最短撮影距離が0.7mだったところ約0.2mまで近接して撮影をすることが出来ました。これほど近くまで寄れると思っていなかったので正直驚きました。オールドレンズの描写の幅を広げる、レンズ繰り出しを可能とするヘリコイド装備しているため、エクステンションチューブをつけた際と同じような接写撮影が可能です。カラーが『オールブラック』ということもありアダプターの装着感が目立たないことや、刻印も同系色にするなど細部までこだわりをもって作成されました。
素材には、工業用アルミニウム素材“6061アルミ合金”を多く使用されています。このアルミ合金は自動車部品や航空機、ロボットや産業機械に広く使用されているマテリアルで、高い強度・信頼性を備えているためお手元の愛機と組み合わせる素材としても最適と言えます。
光と影の質感が非常に好みな写りをしてくれました。このレンズが捉えるのは、被写体の形や色だけでなくその場の湿度や温度、風の流れ、そしてその瞬間の感情までもが写し込まれているかのような、息をのむ描写力を持ち合わせています。
写真を見る人に、まるでその場に立っているかのような臨場感を与えてくれます。
絞り込んだ際の逆光耐性は非常に高く、ゴーストやフレアもほとんど見られず、高いコントラストを維持しています。この特性は、光が厳しい条件下でもクリアで抜けの良い描写を可能にし、撮影者の意図を忠実に、そして力強く表現してくれます。この日は強い風が吹いており、厳しい撮影条件でしたが、その場の空気感や臨場感までもが、レンズを通して鮮やかに写し取られているのがわかります。
一般的なレンズ取付指標は赤を基調として単色の製品が多い中、本製品の取付指標についてはレンズマウントによってその色合いを変えています。SLマウント用では「レッド」、Zマウントにおいては「ホワイト」、さらにEマウントは「オレンジ」の指標とし、複数個お持ちの方が一目見ただけで用途を確認できる判別の容易性は勿論のこと、漆黒の筐体の中において目立ちすぎずに上品な主張を魅せるワンポイントアクセサリーになりました。
大切なボディ・レンズに組み合わせるアダプターだからこそ求めたい、高い質感と軽量性を兼ね備えた『MAPCAMERA マウントアダプター ライカMレンズ/ニコンZボディ用 ヘリコイド付 LM-NZ M MC オールブラック』。
ブラックカラーの高級感漂う佇まいでアダプターとしての役割はもちろん、ファッションとの親和性も深く日常に溶け込みます。
カメラ専門店マップカメラが世にお送りする限定モデル。ぜひこの機会をお見逃しなく。
Photo by MAP CAMERA Staff
