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399:『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』

2017年01月19日

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2 / シャッタースピード:1/50秒 / ISO:500 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

Carl Zeiss Milvus 135mm F2

今回のKasyapaはMilvusシリーズの最新レンズ、『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』をご紹介します。ポートレートレンズとして人気の高い85mmより少し長く、遠くの被写体を捉える望遠レンズとしては少し短い135mmは伝統ある画角ながら少しニッチな焦点距離かもしれません。しかしクローズアップできる使いやすさと、深くなめらかなボケを一度味わってしまうと、もう85mmには戻れない魅力があると聞いたことがあります。果たしてこの『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』はどのような画作り見せてくれるのか、早速写真を見ていきましょう。

夕焼けの空に溶けてしまいそうなコスモス。絞り開放からツァイスレンズらしい高コントラストで解像力の高い描写を見せてくれました。ボケ味も深さはありながら、自然で強すぎないのも好印象です。フォーカスを当てた所だけがスポットライトを浴びたように、写真の中で被写体の存在感を引き立ててくれます。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

霧が立ち込める早朝。ボケ味と霧の効果が相まって、後ろにある観覧車が背景と空に溶けていく不思議な画です。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

深い霧は草木に雫となって残りました。そこを最短距離である0.8mで撮影。F5.6に絞ったこともあり、フォーカス部は驚異的な解像力です。焦点距離が長いのでF5.6でもボケ味もまだまだ深いですね。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

霧が包む橋の向こう側画へ人々が消えていく幻想的な風景。まるで白昼夢を見ているようです。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F9 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

空が明るくなり、日が差してきました。『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』はとても美しいコントラストを表現してくれます。影になっている木々の粘りもいいですね。昔からツァイスレンズはコントラストが高く解像度が高いと言われていますが、筆者が思うもう一つの特徴はシャドウ部はしっかりと暗いにもかかわらず、黒潰れせずにちゃんと写っている事です。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

ススキが風に揺られていました。なんか秋を強く感じてしまう風景です。絞り開放からピントの山の立ち方はわかりやすく、解像力も高いです。しかしながらその描写にザラつくような硬さがないのは、中望遠レンズという事でポートレート撮影を意識した味付けになっているからかもしれません。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F4.5 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon D810 + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

Carl Zeiss Milvus 135mm F2

今回の『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』もそうなのですが、ツァイスレンズを使用して思うのは写真の中に記録される色に奥行きがあり、密度が濃い印象を受けます。今のツァイスは『Made in Japan』になったとはいえ、レンズ思想の根底にはドイツレンズがあるでしょうから、光や写真に対する思想が他の国産レンズとは違うのでしょうね。より被写体を際立たせ、より力強く印象的に表現できる『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』の写真は解像力だけでない、『写真の印象』にこだわるフォトグラファーへオススメしたいレンズです。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:200 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

続いてはボディをNikonからCanonに換えて撮影です。薄暗くなった夕方に撮影したジャガーのエンブレム。絞り開放から見せるボケと解像力のコントラストはさすがです。前ボケも綺麗でいいですね。ボケ味の表現で「バターを伸ばしたような」などと食レポのような言い回しが使われることがありますが、本レンズもまさしく「バターを伸ばしたような」滑らかなでしっとりと濃いボケ味を持つレンズです。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

晴れている屋外で白い建築物を撮影したのですが、白がハイライトで破綻せず、素晴らしい解像力を見せてくれました。絞りはほんの少し絞っただけのF2.8です。本レンズの高い実力がうかがえる一枚ですね。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/6400秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

水面に反射したシルエット。あえて天地をひっくり返して載せてみました。レンズは少々大きいですが、被写体に威圧感を与えない距離から撮影できますので135mmはスナップでも使える画角です。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/8000秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

池に夕日がキラキラと反射し、その中を進むボートを撮影。『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』は逆光耐性も非常に強いですね、さすがT*コーティングの名は伊達ではないです。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

天井から吊り下がるシャンデリアのランプを撮影。背景にあるステンドグラスの窓が柔らかくボケて、写真の中でいいアクセントになっていますね。 ボケ味・キレ味ともに優秀な一本です。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2 絞り:F2/ シャッタースピード:1/80秒 / ISO:400 / 使用機材:Canon 5D Mark IV + Carl Zeiss Milvus 135mm F2

筆者はプライベートでもマニュアルレンズを多用するので操作には慣れているつもりでしたが、さすがに135mmの開放は一眼レフのファインダー上だとピントのピークが確認しづらいです。本当にシビアなピントを求める際にはフォーカスエイドやライブビューをうまく利用したほうがいいかもしれません。

Carl Zeiss Milvus 135mm F2

『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』の描写力、いかがだったでしょうか?撮影していて思ったのは「想像していたよりもはるかに使いやすい」という事。85mmを使用していると「あと一歩近づきたい」と感じるシーンが結構あるのですが、『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』は撮影倍率が高い事で寄れる使いやすさがあります。また開放F2というスペックが非常にいいですね。「F1.4が最高」という意見の方も多いかもしれませんが、仮にF1.4だったとするとマニュアルで狙ったところにピントを合わせるのは至難の技でしょう。本レンズのキャラクターを考えると、むやみに明るさを上げて巨大化させるよりもF2から安定した描写を発揮できたほうがベストです。Milvusシリーズの中では大柄なレンズではありますが、身長176cmの私の手には丁度よく感じました。撮影の際には微妙な力加減でピントリングを操作するわけですが、レンズが太い分、ヘリコイドを回転させる量を微調整しやすいのが特徴です。『Carl Zeiss Milvus 135mm F2』は極上の描写を持つ中望遠レンズです。「ポートレートやらないから」と中望遠レンズをためらってきた方にもぜひ使用して欲しいですね、きっと新たな写真表現ができるはずです。

Photo by MAP CAMERA Staff

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