使用機材:Canon EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
キヤノンの『EOS R10』が発売されました。本格的なレンズ交換式ミラーレスカメラにもかかわらず重量わずか約382g(本体のみ)と、とにかく軽いのが特長です。わかりやすい比較対象を挙げるならば、キヤノンが同じミドルクラスに分類している『EOS R7』は530gなので、コンセプトが異なるとはいえその軽さが際立っていることをご理解いただけるのではないかと思います。小型ながらグリップがしっかりしており、ホールド感は上々。EOSらしくダイヤルやボタンは直感で操作でき、さまざまなレンズと合わせることで幅広い撮影を楽しむことができます。さっそく撮影してきましたのでフォトプレビューをご覧ください。
使用機材:Canon EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
高いビルから眼下を眺めます。プラネタリウムと思われる半球状の銀色の施設とキラキラ光る川面を撮ってみたものの、何か物足りないと思案します。そこへ赤い車が通りかかってうまくワンポイントとなってくれました。この車があるのとないのとでは全然違うと思うのです。
使用機材:Canon EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
緑に囲まれた隠れ家のようなレストランの入り口に、アクリル製の椅子が並んでいました。透明ですが周囲の木々や木漏れ日が映っていて、まるで背もたれが液晶画面かのようです。
使用機材:Canon EOS R10 + RF35mm F1.8 マクロ IS STM
美しいピンクの壁に、陽が斑に当たります。樹木は風に吹かれて気まぐれに光を形づくり、影が揺れる様子を見つめているだけでもなんとも癒やされました。
使用機材:Canon EOS R10 + RF35mm F1.8 マクロ IS STM
レストランに入って休憩。大きな窓から中庭を眺められる席に通されると、テーブルの上で綺麗なランチョンマットが筆者を待っていてくれました。窓から入る光が当たって金色に輝きます。それをマクロレンズで最短撮影距離で捉えました。
使用機材:Canon EOS R10 + RF35mm F1.8 マクロ IS STM
閉店間際だったため、昼食は諦めてデザートをオーダーすることにしました。チーズケーキを頼むとホイップや果物が可愛らしく添えられていたのでグッと寄って撮ります。奥にある中庭の芝生のグリーンが効いています。
使用機材:Canon EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
美しい巨大な本棚。背表紙の下方には部類用のラベルが貼られた本が行儀よく並んでいます。照明の濃淡が印象的だったのでグラデーションが見えるようにアンダー目に撮りました。
使用機材:Canon EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
こちらはエスカレーターの密集。狭い場所にギュッと詰め込まれているように感じられてカメラを向けました。手すりや階段部分を照らすライトが複雑に交差しているのを強調するために、メタリックなモノクロの仕上がりをイメージしながらシャッターボタンを押します。
羽を得たカメラ
ミラーレスEOSの二桁機としてついに登場した『EOS R10』。コンパクトな一眼スタイルのボディに本格的な撮影を楽しめる機能がぎゅっと詰まった意欲的な一台です。実際に使用して感じたのがその軽さ。カメラが軽量だと、こんなにも撮影が軽快に行えるのかと驚きました。当初小型・軽量だとホールドしづらいのでは?とデメリットも考えましたが、この『EOS R10』で言えば厚みのあるグリップのおかげもあってしっかりとカメラを握ることができ、望遠レンズを付けた場合でも安心して撮影ができると感じました。小さく軽くなっても、やっぱりEOS。確かな品質と性能はきっとあなたの撮影に羽を与えてくれることでしょう。
Photo by MAP CAMERA Staff