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798: 柔らかく、情感を込めて『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical (Z-Mount)』

798: 柔らかく、情感を込めて『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical (Z-Mount)』

2022年09月15日

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:125 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

フォクトレンダーのレンズの中で、F1.5以下の開放F値を持つ大口径レンズは「NOKTON」と名付けられています。焦点距離や開放F値の違いはあれど、一様に「スチル撮影を愉しむ者の味方」という印象のシリーズです。ただ明るいというだけでなく、その場の雰囲気を柔らかく切り取ってくれる味わい深い描写が特徴と言えるでしょう。

本日は、発表されたばかりの『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Z-Mount』をご紹介します。40mm F1.2と言えば、過去にライカMマウントとソニーEマウントで発売されており、いずれも人気を博したレンズ。そのZマウント版という事ですから、撮影前から写りが楽しみでなりませんでした。
ローレット加工されたリング類は感触も良く、マニュアルフォーカスでこそ味わえる「撮る悦び」を何倍にも膨らませてくれます。早速、『Nikon Z6II』との組み合わせで撮影した写真をご覧ください。

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:1100 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

まだまだ残暑の日が続く東京。水辺へ向かいそうになる足を律して、森林に囲まれたスポットへ。駅から歩くうちにじんわりとかいた汗も、木々をなでた爽やかな風でみるみる引いていきます。これから登ろうとしている階段を見上げると、空が段々すぼまっていく様が面白い。40mmの画角は何よりナチュラルで、風景を見て感じた気持ちをそのまま写真に閉じ込めることが出来るようです。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/2500秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

晴れ間と曇天がせめぎあっているような空模様。移動中は雲があった方が涼しくて良いですが、いざ撮影となると「青空が覗いたらな」と思ってしまいます。そんな私の強欲を知ってか知らずか、階段を上ってカメラを構えていると少しずつ青空が出てきてくれました。寺院の赤、木々の緑、そして空の青。すべての色味を誇張することなく丁寧に見せてくれるレンズの素性の良さを感じます。

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:180 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:800 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

「この被写体を撮ろう」と決めて、ファインダーを覗きます。数枚シャッターを切ったのち、スッと一歩引いてみます。すると、たった一歩分なのにぐっと景色が広がったように感じます。注目することも、俯瞰で見ることも楽しめる。40mmはそんな画角。開放ながら石橋のディティールはしっかり解像しており、好ましい描写です。

 

絞り:F2 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

 

絞り:F1.6 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

 

絞り:F1.2 / シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

小さい頃は一緒くたに「太鼓」と覚えていた楽器も、音楽が好きになって色々な種類がある事を知りました。「バスドラム」や「フロアタム」などなど、大きさや音程の違いで分類されるようです。ここに写っているのは恐らく「スネアドラム」という種類でしょう。バンド演奏でビートの中核を担う楽器です。スナッピーやフープの形状を見るにとても古いモノのようで、役目を終えた今はお店の開店/閉店を知らせる中核を担っているようでした。カラーモードをモノクロにして、しっとりと。柔らかい写りはモノクロとの相性もばっちりです。

 

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/3200秒 / ISO:140 / 使用機材:Nikon Z6 II + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical Z-Mount

 

映画を観るのが好きです。映画館での鑑賞はもちろん、自宅でも満喫できるように横に長いアスペクト比のモニターを使っています。「シネマスコープ」と呼ばれる2.35:1の横縦比は画としての奥行きだけでなく、見えない部分に潜む期待感がストーリー性も深めてくれます。スナップ気味に撮影を愉しんでいると、右手に大きな陸橋が見えてきました。橋と橋の間、抜けて見える部分を映画のスクリーンに置き換え、ワイドスクリーンで観る1シーンの気分で撮影してみました。

 

柔らかく、情感を込めて

マニュアルフォーカスの単焦点レンズで撮影していると、時折カメラとの強い結びつきを感じることがあります。使い始めた頃はぎこちなかった絞りも、ピント合わせも、撮る度に馴染み手や体が覚えてくれます。自分のイメージと作品が一致していく悦びを、より大きなものにしてくれる『Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Z-Mount』はスチル撮影を愛する沢山の方にオススメしたい一本です。柔らかい写り味の中にある情感や雰囲気に徹底的に惚れて頂き、レンズの持つ世界観を愛して頂ければと思います。

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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