
ソニーが誇るG Masterシリーズの中でも、ひときわ存在感を放つ「 SONY FE 28-70mm F2 GM 」。αレンズ初のズーム全域で開放F値2を実現しながらも、 質量約918gと従来では考えられなかったほど軽量・コンパクト化を実現させたのが本レンズ。4基のXDリニアモーターと最新のレンズ制御技術により、α9IIIの最高約120コマ/秒の高速連写に対応するトラッキング性能など日常のスナップ撮影は勿論、プロフェッショナルな現場にも対応出来ます。単焦点レンズに迫る高い描写性能を備えた標準ズームレンズの中でも最高峰のレンズに組み合わせたのはフラッグシップ機初代「 SONY α1 」です。様々な視点から写真を撮影して参りましたので是非最後までご覧ください。
実際に手に取ってまず印象に残ったのは、その存在感のある外観からは想像もつかないほどの「軽さ」です。
本レンズは最大径92.9mm × 長さ139.8mmという、F2.0通しの大口径ズームらしいサイズ感ではありますが、重量は1kgを切る918gに抑えられています。単に数値が軽いだけでなく、実際に構えた際の重心バランスが非常に優れており、スペック値以上に手馴染みの良さを感じました。
このクラスのレンズに予想される重量感を良い意味で裏切られました。長時間の撮影でも負担を感じさせない取り回しの良さが実現されています。
強い光が差し込むハイライト部においても階調が破綻せず、同時にシャドウ部のディテールが豊かに維持されている点に、本レンズの優れた描写性能が顕著に表れています。このダイナミックレンジの広さはボディの性能を最大限に引き出す解像性能を持ち合わせていると言えます。
ガラス越しの撮影という、通常であればAFが迷いやすい過酷な条件下においても、迷うことなく意図したポイントへ正確に合焦させることができました。
反射や写り込みに惑わされないAFの合焦精度と追従性の高さは、まさにプロユースのレンズに求められる「信頼性」そのものです。どんな環境下でもカメラが瞬時に被写体を捉えてくれるため、撮影者は構図や露出の決定に集中することができ、結果として決定的な瞬間を逃さないという安心感に繋がります。
近年のSONY製レンズにおけるスタンダードとなりつつある「絞りリング」も搭載されており、ファインダーから目を離すことなく、直感的かつ円滑な露出コントロール、ボケ感の調整が可能です。
指先の感覚だけで瞬時に絞り値を変更できる操作性はフィールド撮影において、非常にメリットとなります。クリックのON/OFF切り替え機構も搭載で、静止画・動画を問わず操作しやすい設計になっています。
複雑な造形物を撮影しました。絞り込むことで明暗差の大きい場面でのシーンでしたが画質を損なうことなくコントラストを保っています。
テーブルフォトにおいても、広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズの利便性が遺憾なく発揮されます。
席を立つことなく、その場で自在に画角を調整できるため、周囲に配慮しながら撮影を完結させることが可能です。
特に本レンズのように、F2.0という明るさを備えながら機動力に優れたレンズであれば、暗い店内でも高感度に頼りすぎることなく、その場の雰囲気を壊さずに上質な一枚を残すことができます。 限られたスペースという制約下において、自身の立ち位置を変えずに意図した切り出しができる点は、実用面における大きなアドバンテージと言えます。
本レンズはレンズ内手ブレ補正(OSS)を非搭載としていますが、開放F2という圧倒的な明るさと強力なボディ内手ブレ補正の組み合わせにより、シャッタースピード1/5秒という低速域においても、手ブレを排した鮮明な描写を得ることができました。
F2の恩恵は、単にボケを大きくするだけでなく、夜間や光量の乏しい室内撮影においてISO感度の上昇を抑制し、ノイズの少ないクリアな画質を維持できる点にあります。光学性能の高さとボディ側の最新テクノロジーが相互に補完し合うことで、三脚を持たずとも夜間撮影での実用性が高く保たれています。

新時代の標準ズームレンズ
単焦点レンズに迫る描写性能を持つ『 SONY FE 28-70mm F2 GM 』。最大の特徴である開放F2.0という明るさをズーム全域で維持しながら、画面中心から周辺部に至るまで、一切の妥協を排した緻密な解像性能を誇ります。複数の単焦点レンズに匹敵するその画質は、レンズ交換という物理的な制約から撮影者を解放し、決定的瞬間を逃さないスムーズなワークフローを提供してくれます。
高い光学性能のみならず、静粛かつ高速なAF、そして直感的な操作系を備えた本レンズは、スチル・ムービーを問わず、プロフェッショナルの過酷な要求に応える盤石な設計となっています。一分一秒を争う現場において、一貫したトーンと最高峰のクオリティを一本で担保できるこのレンズは、まさに表現の自由度を新たな次元へと引き上げる一本となるでしょう。
Photo by MAP CAMERA Staff





