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1048:銘玉の名を受け継いだパンケーキレンズ『 Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount 』

1048:銘玉の名を受け継いだパンケーキレンズ『 Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount 』

2026年03月11日


 

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F4 / シャッタースピード:1/160秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

本日ご紹介するのは、フォクトレンダーから新たに登場したEマウント用単焦点レンズ『 Voigtländer SEPTON 40mm F2 Aspherical 』です。

「セプトン」という名称は、ラテン語で「7」を意味する「Septem(セプテム)」に由来します。1950年代、旧西ドイツ時代のフォクトレンダーがデッケルマウント用に開発した「音まで写す」とさえ言われた銘玉「SEPTON 50mm F2」の名を冠したレンズです。「ウルトロン」タイプにレンズを1枚追加して高画質化を図ったレンズでしたが、今回の新生セプトンは、絞り前後で対照的な構成を持つ「オルソメター・タイプ」をベースにレンズを1枚追加した6群7枚構成になります。このタイプは歪曲収差が極めて少ない一方で、明るくしにくいという特性がありますが、本レンズは全長約30mm重さ165gという驚異的なコンパクトさを維持しながら、F2の明るさを実現させた1本です。ちなみに当時は「ゼプトン」と呼ばれており、今回も同じ呼び方かと思いきや「セプトン」に。ドイツ語読みの「ゼプトン」ではなく、英語読みで製品化されました。外観デザインはSONY E-Mountがダイヤパターンのローレットデザインで、Nikon Z-Mountは平行ローレットを施したパターンを採用しており、各ボディとのデザインを考慮しているそうです。今回ソニーマウントでは最新機種「α7V」に装着して撮影してまいりました。ぜひご覧ください。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

開放絞りでは、パキッとした硬さではなく、どこか「ふわっ」とした柔らかさがあります。しかし、決して解像していないというわけではなく、芯をしっかりと残しながらも柔らかさのある、品のある写りです。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/40秒 / ISO:400 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

最短撮影距離は30cm。40mmという画角も相まって、テーブルフォトに最適です。ピントリングは軽やかで、ダイヤパターンのグリップ感が指先に心地よく馴染みます。電子接点を搭載しているため、ピント拡大機能との連動もスムーズ。マニュアルフォーカスであることがストレスにならない軽快さです。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

F2開放。ガラスフェンスの隙間から覗くように椅子を撮影しました。拡大して見てみると1席だけシャープに写っているのが分かります。F2.8に絞るとこのガラスフェンスの境目がはっきりと見えてくるのですが、開放絞りでは被写界深度の浅さでなだらかにボカしてくれました。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F3.2 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

緩やかに傾斜する地面に散った花々を、開放絞りで捉えました。手前側のボケは形を失いすぎず、安定した奥行きを与えています。中間の花へ置いたピント面の鋭さは実に見事で、被写体が浮き上がるような立体感を描き出してくれました。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F8 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:400 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

奥へと吸い込まれるような、無数の直線のパースペクティブ。カメラ側の歪曲補正をONにしている恩恵もありますが、歪曲収差は極めて少ないです。F8まで絞り込むことで、シャープになりデジタル的な硬度を帯びた写りに変化します。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/320秒 / ISO:640 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

「スナップレンズ」という言葉の定義を、改めて再確認させてくれるような一本です。全長わずか30mmというコンパクトさが、カメラを構えることへの心理的な障壁を下げてくれます。この軽快なリズムを乱さない機動力は本レンズの魅力と言えるでしょう。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

もう一度最短撮影距離である30cmで花を切り取りました。F2.8付近でも適度な「滲み」のある描写を見せてくれます。少し絞るくらいならボケのエッジは硬くならず写ります。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

日が落ちかけ、空が淡いブルーに包まれるマジックアワー。このレンズが描き出す、繊細な色彩の階調に目を見張りました。被写体の人物から柔遠景のブリッジへと続くトーンの豊かさ、目にした記憶よりもさらにドラマチックに仕上げてくれました。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F5 / シャッタースピード:1/640秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

鳥が休む柱に書かれているナンバーまで解像してくれています。遠景も含めたスナップ写真ならF4~5.6くらいで撮ると空の周辺減光もほぼなく、パリッとした画を撮ることが出来ます。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F11 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

広大な空、フレームインしてきた一羽の鳥が雲間にきたタイミングで、シャッターを切りました。F8からF11付近まで絞り込めば、無限遠スナップを気軽に楽しめます。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/400秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2.5 / シャッタースピード:1/80秒 / ISO:500 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

開放絞り以外ではボケの形が正十角形になり、画面周辺部では口径食の影響も相まって、さらに個性的な形になります。ボケの「円形」にこだわるなら開放絞りなのですが、カウンターに並ぶグラスなど一段絞り込んだ際に見せるピント面のキレは実に見事です。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F2 / シャッタースピード:1/100秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

暗闇に浮かび上がる街灯。背景に点在するイルミネーションは、光源との距離があるため控えめなボケ量ではありますが、歪みのない綺麗な正円を描いています。強い光が当たっている部分のディテールを損なうことなく、ピント面の照明器具をシャープに写してくれました。

 

Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical 実写レビュー

絞り:F4 / シャッタースピード:1/2秒 / ISO:100 / 使用機材 SONY α7V + Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical E-Mount

 


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Voigtlander SEPTON 40mm F2 Aspherical
  

 

銘玉の名を受け継いだパンケーキレンズ

コンパクトさも相まって非常に使いやすいレンズでした。コシナとしても初めての「セプトン」ということになりますが、当時の「ゼプトン」のような唯一の存在になるのか、今後もこのシリーズが続いていくのか楽しみなところです。体感ですが他の銘と比べてピントリングが軽いのが個人的なお気に入りポイント。「常用レンズ」の楽しさと魅力が詰まったレンズでした。ぜひ使ってみてください。

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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