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Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

2020年03月06日

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/750秒 / ISO:100

使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

VoigtlanderNOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

レンジファインダー使いにとって馴染み深い超広角21mmという画角。フィルム時代よりライカならスーパーアンギュロンがあり、西独ツァイスにはビオゴンという、どちらも甲乙付け難い銘玉がありました。現代でいえばスーパーエルマーやF2.8ビオゴン、カラースコパーにウルトロンなど、多くの21mmレンズが存在しますが、その中でも別格なのが『Leica (ライカ) ズミルックス M21mm F1.4 ASPH.』。21mmでありながらF1.4という明るさを実現させた初の35mm判超広角レンズになります。いつかは使用したいレンズではありますが、その価格も別格。多くの方が興味はありつつも、なかなか手が出せない憧れの1本というのが本音でしょう。

少し前置きが長くなりましたが、今回フォクトレンダーが新たな21mmレンズを登場させました。その名は『Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM』、なんとズミルックスに次ぐ、F1.4の明るさを実現させた距離計連動式の超広角レンズになります。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100

使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

今回はストリートスナップに本レンズを用いたのですが、使用してまず感じたのが優れた光学性能です。開放F1.4というスペックから、冒頭に載せたような「広角ながらボケ味を活かせる写真」をイメージしていましたが、基本性能として解像力が非常に高く、被写体と距離が離れていると想像以上にシャープな写真に仕上がります。ハイスピードシャッターのスナップ撮影にはもってこいの1本です。

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

撮影した時刻はランチタイムの30分くらい前。明暗のコントラストがはっきりと出る今の季節は、影の黒を活かしたモノクロ作品づくりも楽しいものです。28mmや24mmにはない、ダイナミックな構図が楽しめる21mmは、新たな表現を試行錯誤したくなる画角です。

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/500秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

今回の撮影では使用ボディがM10ということもあり、LV(ライブビュー)を使用する場面も多々ありました。往年のスタイルのように光学ファインダーを外付けしての撮影もいいですが、撮影画像の四隅まできちっと構図することができるビゾフレックス(Typ020)やLVを使用するメリットは非常に大きいと感じます。

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/1500秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

LVの使用がおすすめとは書きましたが、筆者自身はどちらかというと光学ファインダー派です。レンジファインダーの時点で四隅は曖昧なものだというのもありますが、やはりホットシューにファインダーを取り付けたルックスが何よりカッコイイ。そして光学ファインダーの方がシャッターを切る時にプレッシャーを感じにくい(細かい所が気にならない)ためです。風景ではLV、スナップでは光学ファインダーなど使い分けてもいいかもしれません。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

絞り:F8 / シャッタースピード:1/4秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

絞り:F2.8 / シャッタースピード:1/2000秒 / ISO:100使用機材:Leica M10 + Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM

ライカを持ち歩くと、他のカメラより光に敏感になるような気がします。それは単に明るい・暗いではなく、光の色・強さや柔らかさ・方向など、光の種類に敏感になることで、自分好みの光を見つけてシャッターを切るようになるのです。このカットも好みの光が差し込むエスカレーターをスナップした一枚。繊細な光の階調を拾いつつも四隅の像が流れることなく、しっかりした写真にしてくれます。

 

Voigtlander (フォクトレンダー) NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM(ライカM用)

21mmで切り取るF1.4の世界

『Voigtlander NOKTON 21mm F1.4 Aspherical VM』は想像以上に優れた描写性を持つレンズでした。M型のファインダーでは21mmは見切れてしまうため、35mmや50mmほど出番が多いレンズではないかもしれませんが、だからこそ撮れる画質にはこだわりたい所。価格も10万円台前半を考えると、破格と言っていいほどコストパフォーマンスの高い1本です。M型に装着すると存在感のあるレンズではありますが、距離計非連動ながら最短50cmまで寄る事ができますので、超広角ながらF1.4らしいボケ味も楽しむことができます。フォクトレンダーの銘玉NOKTONの名にふさわしい、素晴らしいレンズでした。

Photo by MAP CAMERA Staff

 

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