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プロカメラマンによるライカトーク『5人のライカ』~第二部『ライカトークバトル』Part.2~

「5人のライカ」イベントレポート
第一部「旅とライカ Part.1」 第一部「旅とライカ Part.2」 第一部「旅とライカ Part.3」
第二部「ライカトークバトル Part.1」 第二部「ライカトークバトル Part.2」 第二部「ライカトークバトル Part.3」

◆まずは、とても気になるこちらの質問から。

Q:「今使っている機材は、何を基準に選ばれたのでしょうか?」

◆柏木氏の機材について
僕は基本的に小さな機材がよくて、ぴったり自分の手にフィットするのがライカTだった。

そして、ライカTは今までにないくらい背面ディスプレイが大きいので、それを生かした作画をします。

フィルムと違ってデジタルってシャッターを切った瞬間にデータになるので、

「そのデータを生かした作画方法はなんだろう」って模索した結果、ライカTに行き着きました。

基本的には光学ファインダーをホットシューにつけて使用するんですけど、

水平垂直を確実に出したい時は、背面のモニターで完全に作画します。

 
どうやって構えてるの?
 
じゃあ実際にやりましょう。

右手、左手で止めて、おでこを当てて3点でカメラをホールドしているから、しっかりとホールドした写真になっている。
 
三脚ってあるけど、四脚って無いですよね。

ものが固定されるのはぜんぶ三点支持なので、両手とまゆ頭(おでこ)で完全に固定する。そうすると全くぶれません。

あとは、からだの体(たい)をしっかりと持ってくる。そして、その体を中心に上下すれば完全に画がフィックス(固定)できる。そういう考えの基で撮っています。

 
◆舞山氏の機材について

ぼくはライカM9が2台・ライカMモノクローム(CCDモデル)・ライカSLを使って撮ってるんですけど、基本ライカM9を使っています。ライカM9を買った理由は、一眼レフに飽きてて、みんながみんな同じ画になるのを悩んでたの。そんな時に萩庭さんに出会いました。

その時、萩庭さんが机の角にぽんとライカM9を置いたの。「それいいね」っていって声をかけて、 「どうですか写りは?」って聞いたら「すごくいいよ」って言ってたのですぐライカM9を買いました。 で、ライカM9を2台とレンズ3本をいっぺんに買ったんだよね。

今も大事に使ってます。壊れるまでライカM9かなあって。

 
一眼レフからライカM9に移ったのは、レンジファインダーになにか思うところがあったんですか?
 
ライカM6はもともと持ってたんですけど、レンジファインダーその物のフォーカスがすごい好きだったのと、ピンボケも一つの写真だと僕は思っていて。今時のカメラはみんな撮るとピンボケってだけではじいちゃう。で、それに縛られている自分もいたし、一眼レフで覗くとピントが合っていないとシャッターが切れなかったりするじゃないですか。

でも、シャッターを切りたいんですよ。それをコントロールされないのがレンジファインダーだから。

フォーカスではなく「今だ!」と思った瞬間を撮れる。そっちに戻りたくてレンジファインダーに変えました。

(最近のカメラは)ピントが合わないことが無いくらいになっているのがつまらなくて。

プロたちもみんなデジカメになって写真が一緒になっちゃったんだよね。

でも本当は使う機材によって癖が全然あったわけ。昔は違ったのに今はもう全部一緒。

今はいろんなレンズが付けられるようになったから変わってきたけど、あの時のライカの良さは別格でしたね。

 
◆萩庭氏の機材について

ライカM8.2からライカM9、ライカM(Typ240)をメインで使っていて、今メインで使っているのはライカM(Typ240)とライカQ(Typ116)なんですが、僕もずっと一眼レフを使っていました。しかしある時に知り合いを亡くしまして。

その人の写真を後から探したんですが(デジタルになってから)ほぼ毎週会っていたのに撮っていなかった。

いつでもカメラは持っていたのに、首から下げていなかったんです。

それで、「常に首から下げて持っていられるカメラが無いかな」と友達に相談をしたら「ライカが良いんじゃないの」と言われて使うようになりました。

仕事で使えるのかなって思ったんですけど、ライカM9でフルサイズになった瞬間に「これ全然仕事で使えるな」と感じたんです。で、仕事でも使うようになりました。

でも、一眼レフで構図とかピントとか、あとはレンズの選択をして自分が写真が上手くなっていたのが、ライカM9を使いだした途端に信じられないくらい下手になったんです。

写真って構図とかレンズがどうとかそういうことじゃなくて、「そこでそのものに出会って写しこめているかどうか」ということの方が大切なんだなっていうのがレンジファインダー機のライカM9を使うようになって分かった。

色々とライブなども撮影するんですが、以前は撮影が終わって寝る前に、今日のライブを思い出すと、望遠レンズで切り取ったアーティストのアップの顔のイメージだったり、ワイドレンズで寄って行って、画面が歪んでいるようなイメージしか見えなかった。

でも、ライカM9で撮るようになってからは色々なものが見えるようになった。そのライブに行ったな、写真を撮ったな、こんな歌を歌ってたな、前でお客さんがこんな気持ちでいたな、っていうのが体感出来たので「あ、これはライカだな」と。

それからもうどっぷり。M型カメラにはまっちゃいました。

 


[ Category:etc. | 掲載日時:16年10月14日 10時30分 ]

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