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光との戯れ。『Nikon Z fc』で撮る『Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM』

光との戯れ。『Nikon Z fc』で撮る『Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM』

2021年12月31日

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1600 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

クラシックレンズが持つ独特の描写を再現する『Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II』。35mmの標準画角に明るいF1.4の大口径レンズということで興味を惹かれる方も多いのではないでしょうか。「NOKTON Classic」はあえて球面収差による癖をつけて立体感を演出するレンズとのこと。普段よりも更に表現の幅を広げたかったり、レンズが持つ癖を思う存分に堪能したいという探求心を満たす事は間違いありません。『Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II』はマルチコーティング(MC)とシングルコーティング(SC)の2種類が発売されていますが、今回はクラシカルな色調が特徴的なシングルコーティングのレンズを『Nikon Z fc』と組み合わせて撮影をいたしました。

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:100 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

絞りを開放F値の1.4に合わせ、早いシャッタースピードで湧き出る噴水を撮りました。水の粒の輪郭をはっきりと写し撮る事ができます。日中の太陽の下でも積極的に絞りを開放にして使っていきたくなる描写ではないでしょうか。大きな水滴が弾けて、螺旋を描くように廻り散るその様は何かに抗っているようにも感じられます。

 

絞り:F8 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/1000秒 / ISO:100 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

 

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/250秒 / ISO:100 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

長い歴史の中で数えきれない程の人が鳥居をくぐったことでしょう。街の中心にあるこの神社から見える景観は時代と共にその表情を変え、今現在も進行形で変化し続けています。伝統的な神社と近代的な街並み。このギャップだけでも印象的なコントラストに感じます。何気なく撮った一枚ですが、薄っすらとソフトフォーカスが掛かりしっとりとした味わい深いイメージに。そしてモノクロ写真にすると儚さすら感じる写真に仕上がりました。

 

絞り:F4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:200 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

 

絞り:F1.4 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:1250 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

「群像」という言葉が好きで、意識的にランドマークとなる場所に点在する人々を撮るようになりました。片手で包めるほどの小型のレンズにスマートな外観のカメラなので悪目立ちせず、ごく自然に周囲へ溶け込んで撮影することができます。行き交う人、すれ違う人が集ったシチュエーションというのはありふれていますが、見方を変えてみるとこれと全く同じ場面は二度と目の前には起きません。「その時の記録を残す」というカメラの役割を自らが観察者となり、意識的にシャッターを切っているような感覚に陥るのです。

 

絞り:F16/ シャッタースピード:4秒 / ISO:100 使用機材:Nikon Z fc + Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

写真が一番ドラマチックに撮れる時間帯のマジックアワー。青い余白は燈色に染められ、やがて朱色へと変わり静かに空を燃やしていきます。運が良く風も止まっており、湖面に反射したビル群が劇的な印象を加えてくれました。隅々まで伸びる青のグラデーションは美しく、ソリッドで無機質な建物とのバランスがとても気に入っています。

 

 

 

『Nikon Z fc』に『Voigtlander NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM』を装着した姿はクラシカルなデザインの中に懐かしさを感じることができます。過去に多くの人が手に触れていたであろうフィルムカメラ機の姿が浮かび上がってくるかのようなフォルムではないでしょうか。不思議なもので人は懐かしさの中に「憧れ」や「新しさ」を感じる傾向にあります。服装、音楽、芸術など過去に流行したことがゆっくりと時間を経たのちに息を吹き込まれ、再度新たなファッションアイコンやポップカルチャーとして蘇ることは常に繰り返されてきました。今回使用した二つの機材の組み合わせはデザインもさることながら、写真としての描写も懐かしさを感じることが度々とありました。ですが決して懐古という言葉だけに浸るのではなく、それ以上に再発見することが多かった印象を持ちます。過去と現在が絶妙なバランスで重なり合い、そしてその先の明日へと繋がっていく。撮影を通じてそのように感じました。

 

Photo by MAP CAMERA Staff

 

 

 

 

 

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